今日は日差しが暖かく、有難いですね。


冬は食べ物が美味しく感じるし、嫌いではないんですけど体調を崩しやすいので寒さは苦手あせる
でも、寒い寒い〜😵って言いながら過ごすのも、季節を全身で感じられるから少し楽しくはあります。


先日の振り返りブログになりますが、今日はちょっと語りたい気分なので、長くなります〜爆笑


新橋演舞場で開演されている舟木一夫さんの座長公演、
「忠臣蔵」を拝見して来ました。

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舟木さんは「商業演劇最後の座長」とも称されることがあるくらい…確かに大劇場の座長さんらしい座長さんだと思います。


商業演劇とは、一般のお客様にはあまり馴染みのない言葉かも知れませんが、
私たちの業界ではいわゆる座長さんのお名前のついた公演、おおむね大劇場で行われる時代劇、もしくは着物や鬘などをかぶる近時代劇のことをさします。


私が芸能界に入った頃、今からもう25年
前になりますが(怖っゲッソリ)まだまだ商業演劇の世界は賑やかで、出演者50人〜80人なんて当たり前でした。
衣裳も豪華、舞台装置も豪華、小道具も照明も音響も、各専門のエキスパートを揃えての舞台でしたから本当に華やかでした。



それが時代を経て、演劇の形態が変わり、またエンターテイメントの幅も広がり、お客様の年代やニーズが変わりと、商業演劇は厳しい時代に入っていきます。


私もはしくれながらその厳しさを感じている一人ですが、
舞台関係者はその厳しさの中でも、お客様に精一杯楽しんでいただけるようにと、日々切磋琢磨しています。



そんな中…、今回の舟木さんの公演はなんと出演者が

ドンッドンッドンッドンッドンッ96人ドンッドンッドンッドンッドンッ



そして、昼夜で忠臣蔵と言う作品の通し狂言なので、昼だけしか出ていない出演者、夜だけしか出ていない出演者もいます。贅沢〜照れ


観劇をした正直な感想。


見たい忠臣蔵を見させていただきました。えーん

これこれ、忠臣蔵は、これが見たいのよ!これぞ忠臣蔵よう!
と、頭の中でおばちゃんは叫んでいました。(笑)
求めている時代劇、歌舞伎ではない、商業演劇の時代劇。


忠臣蔵は、日本人の美学が詰まっていると思うのです。それを表現できる腕のある俳優が演じてこそ、そして、各部門のスタッフが適切な仕事を成し遂げてこそ、その美しさが届くのだと思いました。
舞台は総合芸術ですね。


義理の父である里見浩太朗
日本舞踊の師匠である林啓ニ師、
そして家元の林与一師匠

女優として尊敬している長谷川稀世さん、
仲良くしてもらってる長谷川かずきちゃん


書き出したらキリがないのですが
96人の出演者のうち、半分くらいはお仕事をご一緒させていただいてる方々が舞台上で輝いていました。


先輩方からどれだけ継承していけるか、
もっともっと私は危機感をもたなければと感じた次第です💦




舟木さんは、芸能生活55周年。


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55年、第一線で活躍し続けることは、本当に素晴らしいことだと思います。


二部の歌謡ショーを拝見して、
代表曲の『高校三年生』を客席全員で歌うという演出がされていました。


歌いながら、びっくり。
私、年代違うはずなのに一番の歌詞全部歌えるポーンポーンポーン


それだけ、この曲が世の中に浸透されているということですね。


一緒に行った母も、この時は
『涙が出たわ』
と…。ぐすん


一丸となって歌う客席のお客様を見て、
きっと舟木さんはみなさんの昭和、
青春時代のシンボルなんだなあ。と思いました。


私が生まれて初めて商業演劇を観たのは、義父の舞台でした。
私の青春でもある、華やかな商業演劇の世界を今回の舞台で思い出させてもらい、また私の家族全員で観られたこともありいろいろな意味で感慨深い観劇となりました。



そうそう。今回の出演者は、義理の父も含め
80歳オーバーの方が何人も活躍しています。


私はまだまだ半分。頑張らないと!とエネルギーをたくさんいただきました。ニコニコ