スミレは、早春の花だろと思います。

種類や場所によっては初夏に咲くし、10月後半から初冬にかけても返り咲きのスミレを見ることはあります。

そんな早春のスミレの中で、早咲きの1番手はアオイスミレではないかと思います。

3月半ば、他のスミレがまだ咲いていない頃に、山の麓や林道沿いにひっそり咲いています。

 

スミレの花としては、あまり見栄えのしない小さなスミレです。

背丈も低く、落ち葉や枯草に埋もれるように咲いています。

 

どちらかと言えば裏山のスミレではありません。

一番近いところで窓ケ山、そしていつの間にか広島市の最高峰になった大峰山などに咲いています。

島根県の川本町では、県道沿いの空き地や崖下に咲いていました。

 

大峰山の麓では、朽ちたベンチの間にも咲いていました。

丁度よい木製プランターだったのでしょうか。

 

アオイスミレの特徴は、正面から見ると上弁が離れているのと、距が上方に90度近く折れ曲がっていることでしょう。

 

名前の由来は、葉がフタバアオイに似ていることからのようです。

日本特産のスミレで、このスミレが咲き始めると、私のスミレシーズンの開幕です。