アメリカのバーで、いいな、と思うのは、
どんなにいいレストランでも、割と簡単にテイスティングをさせてくれることだと思う。
グラスワインで頼むにしても、ボトルワインで頼むにしても、
「これ、一口試させてくれる?」
と、大阪のおばちゃんになったつもりで言うと、わりと簡単に、
「OK」
ニヤリとわらって、もしくは、ニッコリと笑って、
ソムリエが持ってきてくれるの。ほんのすこーし。
それを飲んで、「うん、これでいい」と言ったり、「もっと濃厚なものがいい」と言ったり、
そんな感じで、ソムリエもこちらの要望に応えるために必死になってくれる。
ああいうところ、柔軟だな、と思っちゃうなー。
日本ではこうはいかないことが多い。
あんまりテイスティング用に開けてあるボトルがないのかな、と思う。
「んま、厚かましいわね」って、言う感じで見られることも多いし、
いいレストランだと、やんわりと上品にお断りされちゃう。
アメリカでも、空いてるボトルがないときは、「すみません、今テイスティングできないんです」と
ちゃんと断ってくれるから、割と安心して、頼んでしまう。
こちらのテイスティングをじっと見守るソムリエさんの顔がとても好き。
真剣勝負って感じで。
その人の好きなワインを探るってことは、その人の性格を探ることとちょっと似ている。
だから、好きな時には、思いっきり、
おいすぃーい!!!!
と叫ぶようにしている。
ソムリエさんとの共通語はワインだからね。
「あなた、こういう感じの性格してるでしょ?」「えー?なんでわかったの?そうなのよねー」
て、言うのと、ちょっと似てない?
似てないか・・・・。