友情の先に ~その1~(大野視点) | 大野くんと杉山くん

友情の先に ~その1~(大野視点)

リベンジ小説でっす(爆)

とりま長いので途中で一回切りました。


大野×杉山で、大野くんが嫉妬に狂い暴走する予定。

杉山くんかわいそうな予定。 (;・∀・)

その2からは18禁予定。(希望)


拙い文章ですが、よかったらご賞味くだたいm(_ _ )mペコリ

あ、誤字脱字、この日本語はおかしいちうのがあったら教えてやってください(;^ω^)









友情の先に  ~その1~(大野視点)





再び東京から清水に転校が決まり、数年ぶりにやっと戻ってくることができた。

戻ってきた当初は、杉山が傍にいるだけで毎日がキラキラ輝いて見えた。

そして、おれが一言言えば、それ以上の意を汲んですぐさまポンと返事が返ってくる、そんなやりとりの心地良さに酔いしれた。

数年離れていてもそのブランクを感じさせない杉山とのコンビネーションは、やっぱりおれと夢を分かち合うのはお前しかいない、とどっぷり喜びに浸らせていたんだ。



ところが、だ。

故郷の清水へ戻ってきてからの中学生活がスタートして一ヶ月後。

だんだんノーテンキな幸せ気分だけじゃいられなくなってきた。


おれが東京へ転校してから杉山と離れた数年間、その空白の時間がこんなにももどかしいなんて。

おれの知らない杉山がいることにこれほど心をかき乱されるなんて。

以前はクラスメイトの一員でしかなかった奴らと妙に親しげにしているのが気に食わないし、さらにガキ大将的存在で周囲は気軽に話しかけられない雰囲気をまとっていた面影はなくなり、妙に人懐っこい笑顔を浮かべ、話しかけられれば誰とでも気軽におしゃべりをしている杉山にむしょうに腹が立った。




特にブー太郎と関口。

この二人と杉山が妙につるむことが多くなったことにだんだんと苛立ちを隠せないでいた。


ブー太郎は、相変わらず、大将!大将!と尻尾がついてたら千切れんばかりに振っているであろう懐きっぷりで、何かとあれば杉山の尻にひっついてまわっている。

杉山も

「なんだよも~。まったくブーブーうるさいヤツだなぁ」

と呆れた口調だが、その表情はまんざらでもなさそうだ。

「大野くんも戻ってきてくれて、おいらの大将がそろったブー!やっぱり二人は一緒でなきゃブー!」

とほっぺたを赤らめ満面の笑みでいう姿は、杉山でなくても庇護欲をかきたてられなくもない。

しかし、『二人は大将』と口では言っているものの、その瞳は明らかに杉山の方へ好き好き光線を放ちすぎている。

まあ、小3の転校の時に杉山とケンカ別れにならなかったのもブー太郎のおかげだったこともあり、感謝の気持ちを忘れたわけではない。

だけどこの様子じゃおれが東京へ行った後、どれだけ杉山のなぐさめ役になってたかと想像すると、理不尽だとは思いつつもそこにおれがいてやれなかった悔しさから嫉妬という感情は増幅し、ブー太郎に「これ以上杉山に近づくな!」と今すぐにでも怒鳴り散らしてしまいそうだった。



そして関口。

相変わらずの毒舌の減らず口だが、それが一部の女子の心をくすぐるらしく、ガキの頃と違ってそこそこモテているらしい。

そんなアイツが、何かにつけては杉山にボディタッチをし、あまつさえ肩に手を回し話しかける姿が頻回に目につく。

その手つきが性的な匂いをさせているように感じて仕方ない。


(関口、てめぇ 杉山に近づきすぎんだよ。……離れろ。)



さらに今この場で、関口が杉山の耳元で何かを言い、赤面した杉山が関口のケツに蹴りを入れ、じゃれ合いが始まった途端、カァァ…!と頭の奥が真っ赤になった気がした。

本気でこめかみの血管がブチッと音を立ててキレそうなほど、ドクドクと激しく脈打っているのがわかる。

そしてズキズキと痛みは増し、もう、にこやかな表情などしていられなくなった。

遠巻きにキャーキャー言いながらおれらを見ていた女子が、その様子にいち早く気づいたようで

「ね…、大野くん、なんかすっごく恐い顔してない?」

とひそひと話し出したが、今のおれにはそんなことはどうでもいい。



杉山、

お前…、おれの一番の親友だろ?

おれもお前の一番なんだよな?


なのに、何故そんな表情を他のヤツに見せる?

なんでそんなに気安く触らせる?





杉山と離れた空白の時間。

杉山は何を感じ、考え、どんなふうに過ごしてきたんだろう。



おれの知らない杉山がいる。

そのことがもどかしくてたまらなかった。



そして、もう全てが我慢ならなかった。





「…っ! なんだよっ!おいっ大野っ!痛ぇっつの!手ぇ離せよっっ」

体育館倉庫まで腕を掴み、無言で強引に引っ張ってきた。

最初は戸惑い気味だった杉山だが、何を言っても答えないおれに、倉庫の中まで連れ込まれてからは声を荒げ始めた。


「お前、さっき関口になんて言われたんだよ?」


「え?あ。 ああ、まさかそんなことでここまで連れてきたのかよ?」

あっけにとられた顔で答える。

さもそんなことで、と言いたげな表情がますますおれの神経を逆なでする。


「言えよ!」


「あ、ああ。ってかなんだよ、お前…。わーったよ。言えばいーんだろ?

……関口がさ、今度AV貸してやるってさ。なんなら隣りで一緒に抜き方教えてやろうかって言うからさ…」


最後まで言い終わらないうちに、おれは杉山の胸ぐらを掴んで床に投げ飛ばしていた。

不意打ちをくらった杉山は見事に床に倒れ込んだ。


「いっ…てぇ!  何すんだよ大野っ!!」


ごちゃごちゃと体育用具が所狭しと置いてある倉庫の中で、積んであったマットレスを引きずり降ろし杉山の隣りに広げるが、全ては敷ききれず四隅は折れ曲がったままだ。

おれはそのまま杉山の上に馬乗りになって、両手で杉山の顔を包む。



もう、お前の口から他の誰の名前が出てきても許せない…!




舌を絡めて夢中で吸った。

「んん…」

杉山は両手でおれの肩を押して離れようとするが、あいにくマウントポジションをとっているんだ、身長体重と同じ体格ではどうしたって杉山のが分が悪い。

むさぼるように口内を蹂躙する。

お互いの唾液が絡み合い、ちゅくちゅくと湿っぽい音が響く。

その合間にかすかに鼻からぬける甘い息の音がした。

長い長いキスの後、唇を話すと、息を荒げながらも艶っぽく色づいた唇を噛みしめ真っ赤になった顔で睨む杉山がいた。

二人分の唾液を飲み込むこともできず、溢れたそれで顎を濡らした顔はたまらなく扇情的だった。


こんな顔を見せるのはおれにだからだろ?

おれにだけなんだろ?


キス後の杉山の表情は恍惚とさせるほど美しく、さっきまでの荒々しいおれの気持ちを静めた。



―のはずだった。

…杉山が口を開く前までは。



「……言いたいことがあるならはっきり口で言えよ…!」

まるでずっと我慢していた言葉をやっと口から出せたというような、狭く締まった喉から搾り出すように低い声で話し出す杉山。




「もう、やめようぜ。こんなこと……おかしいよ。おれはお前と」


「ははっ。おかしい…だって?」

おれ達キスするのだって、初めてじゃあないのに何を今さら?


ギリギリと音がしそうなほどゆっくりと口だけが半笑いの形をとる。


ああ、お前は、  また……。




治まりかけた激情は、再びうねりを高くした。







☆続きはコチラ→友情の先に~その2~ , 友情の先に~その3~