北海道~九州まで福島原発による土壌汚染を確認



2011-11-20 15:42:26NEW !
テーマ:ブログ

11月18日、民間団体の「放射線防御プロジェクト」が、一般市民がサンプリングした北海道、九州、沖縄の土壌の放射能検査結果を発表しました。

北海道・九州・沖縄の土壌調査結果 - 2011/11/18
*** 半減期2年のセシウム134、北海道と大分県にて検出 ***

http://www.radiationdefense.jp/investigation/west-part2/

検査結果一覧表



これを見ると、北海道の道東にある中標津町、音更町、釧路市だけでなく、札幌市内でも半減期が約2年のセシウム134を検出したことがわかります。

過去の核実験やチェルノブイリの事故の負の遺産なら、減衰していて検出されることはありません。これはつい最近、つまり福島第一原発からの放射性物質が北海道の広範囲に沈着したことを示しています。

「ACRO」による北海道富良野市の土壌検査の結果でも、セシウム134が検出されています。

北海道の放射線・放射能・放射性物質データまとめ ここはおすすめサイト
http://chemibo.jp/hyouka/hm_soil.php


「放射線防護プロジェクト」では、「可能性が高い」という表現をしていますが、セシウム137との比率(両者ほぼ同じで減衰が進んでいる分セシウム134が若干少ないという特徴)からみて、これは福島第一原発由来であると断言してもいいと思います。

同じく、大分県の畑からもセシウム134が検出されました。こちらは中国の原発などの情報がはっきり入ってこないので断言はできませんが、最近沈着したものであることは間違いありません。

今回発表された数値は、過去の土壌のセシウム量と比べて特に大きいものではありませんが、北海道、九州、沖縄で32箇所の測定では「点」に過ぎなく、特に北海道に首都圏並みのホットスポットがないとは断言できません。

実際、名古屋大学などのシミュレーションでは、道東に最大 250 Bq/kgの沈着の可能性が示唆されており、これは茨城の大部分の地域の汚染度に匹敵します。

http://chemibo.jp/hyouka/hm_soil.php

東電と国はどう考えるのでしょうか、数値が低いので安全とかで済ませるのでしょうか。