よたよたになったポン太を初めてカートに乗せた日・・・
細い道を歩いていると大きなトラックがやってきた
慌てて避けると・・・・
隣に猫がいた
上半身が三毛猫で下半身がパステル三毛だった
なんておしゃれなんだい
そしてどうしてきみは逃げないんだね？
お前さんずいぶんな子だね
この辺慣れているのかい？
こちらを見上げた三毛猫は鼻水と目ヤニがたっぷりで・・・
手足はずぶ濡れ
背骨は浮き出てうんと低いだみ声で
にゃぁっぁぁぁ
っといった。
お前さん、ごはんたべてるんかい？
にゃぁぁっぁぁ
さむくないのか？
にゃぁぁぁっぁぁ
家あるんか？ん？かぞくおるんか？？
うぅにゃっぁぁっぁ
低いダミ声で会話がなりたつあたまのいい子だった
動けないぐらい衰弱してるんか・・・
明日もう１回くるから、ちょいと待っててな。
明日同じ場所にいてくれたら病院へいこう。
翌日
保護道具一式をもってまた同じ場所へ行った
すると三毛猫はそこにはいなくて、少し離れた民家のウッドデッキでうとうと寝ているのがみえた
おぉ・・飼い猫だったのかい・・
でも野良かもしれんし・・だれかに聞いてみよう
でも空き家も多く・・不在ばかり・・・
だからと言って民家に勝手に入って保護することはできない。
翌日はうんと冷たくて風の強い1日だった
ポン太も家から一歩も出ることなく過ごした
こんな強風じゃ、三毛猫倒れるかもしれん
あったかい毛布をもって３回見に行った
見つける事ができなかった
軒下で暖をとれているのだろうか・・・
あのこが猫風邪でも隔離すればきっと大丈夫だな。
なんとかなりそうだ。
そんなことを思いながら夕方もう一度見に行った
いなかった
翌日また見に行った
どこにもいなかった
おいしいごはんをもらえているといいな。
今日猫愛好家の友達とみにいった
すると・・・
ウッドデッキの民家に車がとまっていた
声をかけた
「すみません、先日この近くに三毛猫ちゃんがいて・・弱っていたので保護しとうと思ったんですが飼い主さんがいるかわからないので、情報を集めているのですが、なにかご存知ですか？」
すると、
「あぁ・・あのこ・・うちのかぁさんがかわいがっていたこで・・・・
でもかぁさん入院しちゃって・・ぼくがごはんあげたりしてたんだけど・・14日の朝に裏の庭で亡くなっていました」
🦍あぁ・・そうだったんですか・・あの風の強い日ですね
かぁさんとずーっと一緒に過ごしてたんです、だからあのこも随分歳をとって、おばーちゃん猫だったんです。最近弱ってきてたから・・・ごはんも食べなくなっちゃって・・
🦍そうだったんですね、飼い主さんがいらしてよかったです
あのこのこと気にかけてくれる人がいたなんて・・ありがとうございます
おじーさんホッとした顔してた
きっと、かぁさんのお世話で大変な中で、猫の世話もしていたんだろうな・・
最後に会えてよかったよ三毛ちゃん。
たくさんお話ししてくれてありがとう。
だいすきな場所で最後を迎える事ができていたんだね。
またどこかで会おうにゃ。
ポン太出会わせてくれてありがとよ。
あの子無事虹の橋渡れたみたいだ。
さぁて・・我が家のおてんばたちと遊ぶぞ
ごはんにしよう！
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