紫陽花のつぼみが見える頃・・わたしはあなたを知りました。
ネット上にうつるあなたの顔はとてもかわいく・・
家族を失ったあとの私の心にすーっと入ってきて癒しをくれました。
紫陽花のつぼみがふっくらし色づいた頃・・
あなたは私のもとへやってきました。
伸び切っていた毛をバッサリと刈られ・・まるでバンビのような姿でした
随分と機嫌が悪く・・・
その晩わたしの手を噛みつきました
家族として受け入れるのを・・・悩みました。
手放そうとしました。
双方にとってそれが最善だと思ったからです。
だから・・せめて・・ここで過ごす間は精一杯愛情を伝えてみようと思いました。
ぼんやりとして決して目を合わせなかったあなたは・・少しずつ目を合わせるようになり・・・
紫陽花の花がキレイに咲き誇った頃・・
私はあなたと過ごすことをきめました
真っ赤な首輪は空色の首輪にかわりました
季節が変わって紫陽花の花が落ちると・・あなたの毛はどんどん伸びていきました。
空色の首輪は見えなくなりました
でも道ゆく人がみんな
「ポン太くん！ポン太くん！！」
っと声をかけてくれるようになりました。
いつの日かおすわりを覚え・・誇らしげにこちらを見るようになりました。
今日もまたあなたはたくさんの笑顔とともに我が家に幸せを運んでくれています。
ありがとう家族になってくれて。
さぁ、午後の散歩へいくぞ。
PS ポン太を手放した方へ・・
どんな事情があったのかを知ることはできません。
山の中を彷徨っているところを山梨県で保護されました。
殺処分までの期間はたったの3日でした。
あなたは必死に探したかもしれません。
もしかしたら警察に届け出たかもしれません
・・・・・犬がいなくなってせいせいしたと思ったかもしれません・・・
あなたの気持ちを知る手段が私にはありません
でも、今ポン太がボール遊びを好きなことも・・・他のわんちゃんと仲良くできることもあなたがそう教えてくれたからだと思っています。
ここまで育ててくれてありがとうございました
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