児童扶養手当の現状届を出す時期が来た 


同封されていた紙をみて手が震えた。  




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高等職業訓練促進給付金



保育士 がそれに当てはまる。



去年・・この制度を知っていたら・・どんなに心が楽だったのだろう。





 離婚届を出した時・・
一人親になるための手続きをしたとき・・
この紙を渡してもらえていたのならすぐにでも申請をしていた。

 池田町のホームページにはこれ載っていないんだ。(岐阜県のホームページには載ってる)



こんなのあったんだ。



 ダメもとで問い合わせるとやはり「終わったものに関しては補助はでないが、担当の職員からまた折り返す」とのこと。



そうだよね。もう、卒業したんだ。
仕方がない。  





 学生最後の1年は、あまり記憶がない。   


 ダイジョウブ・がんばれ・ダイジョウブ・がんばれ・・

常にそう言い聞かせていた気がする。




 離婚してすぐは毎日作り笑顔のような生活だった。 



笑顔でいなきゃ。


子どもの前では笑っていたい。




がんばれ。がんばれ。ダイジョウブ。 




保育実習があることで、緊張感があったから乗り越えたのかもしれない。 



全ての実習が終わった後、こころの重荷が少しだけ軽くなった気がした。 




でも同時に様々なことが過去とリンクしてしまい・・  精神がボロボロになり始めた。




 そして12月。 壊れた。 




何をしていても涙がでてくる。 




愛されたくてこの町に嫁いだのに・・


大好きな人が大嫌いな人に変わった。




そして愛されなかったこの町に住んでいることがしんどくなった。  



さらに、それが自分を取り巻く過去の出来事にすべてリンクしてしまい最悪の精神状態。





愛されたかったなぁ・・(旦那に) 



でも、父親にも愛されてなかったもんな。 

そう、そこにリンクしてしまった。  





ボロボロになっているのに、朝は普通にやってくる。  




朝から息子に怒鳴り散らす。 





10分で朝ごはんを食べろと大声をだし、息子を何度泣かしたことか。 



最低の母親だ。  



そんな自分が嫌いで、結果「こんな母親で息子はかわいそうだ」っと日記に書いてあった。  




がんばれ・・がんばれ、あと少しじゃないか。 がんばれ、がんばれ・・・・がんばれ、、、、




が・・がんばれない。 






 涙があふれ出てくる。  



そう、この一番しんどかった学生生活最後の1年。  


一番助けてほしい時に助けてもらえなかったのか。 


これが福祉の現実なんだ。  




助けてほしい時に助けてといえないから苦しい。 



    学生だから国民年金の支払いを卒業まで待ってほしいと頼むと、所得があるから却下され、一人親なので、卒業するまで待ってほしいと頼むと一旦却下されたものは他の理由があっても受け入れることはできないといわれた。 



 一人で育てていくんだ。働かなきゃできないよ。



  一人親になったから保育料の見直しをしてほしいと頼むと課税対象者のため現状のままで・・という答えだった。    




育てなきゃいけないから働く。


働くから課税される。 



課税されるから支払い義務が生じる。  



だったらいっそ、なにもせずぼーと家でぐーたら過ごせばいいのか。  



そうすれば助けてくれるのか・・・  



制度が私を苦しめる。   



助けてと声にだしても助けてもらえないと分かった時、もう二度と声に出すものかとふんばることを選んだ  




がんばれ。がんばれ。がんばれ。呪文のように唱え続けた。




だいじょうぶ。だいじょうぶ。何度もつぶやいた。 





生きているのがやっと。



友だちからのラインにそう返信した。  



あれをやらなきゃ次はこれそして寝かしつけたら今度はこれ、
そしてそのあとは・・


そしてそして・・・  





助けてほしかった。  



今じゃない。 



あの時私は助けてほしかった   

ボロボロだったあのとき。
あの時に支えて欲しかった、

保育園に息子を迎えに行く。 



職員室を通り過ぎ息子の保育室へ向かおうとすると、園長先生がこちらをみている。 


「あれ・・?ちょっとこっちおいで。いつもと顔色違うで、しんどいんかなぁ・・と思って」   っと手招きをして私を受けいれた。



 声を出してわんわん泣いた。 



泣いても泣いてもまだ涙がでた。 



我慢していたものが一気に溢れた。



 しんどいです。 



初めて声に出した。 



一人で息子と犬を支えていける自信がないんです。時々息詰まるんです。


  「辛かったねもうがんばらんといてね。何かあったらここに来たらいいから。吐き出したらいいんやて。」  




私の所得を見るのではなく私をみてくれた。
制度は助けてくれなかったが人は私を救ってくれた。。  

涙と共に不安をすべて声に出し尽くした私は気持ちが軽くなった。  




人のぬくもりがありがたかった。   



あんな日もあったな、、






だから・・この紙切れ一枚をみたときなんともやりきれない気持ちになった。  





この・・たった一枚の紙キレにあの時何かのきっかけで気づくことができていたのなら・・・  



 私はあの時息子を怒鳴らずに済んだのかもしれない。
八つ当たりすることも、
一緒に泣くことも、
喧嘩をすることも・・ もっと穏やかな気持ちで日々を送ることができたんじゃないか・・  





 強くなった。私は強くなった。  



でも・・あの時助けてほしかった。 




あなたが助けてと言わなかったから、あなたが気が付かなかったから・・ 

そんな言葉が心を曇らせる。 




後に担当の職員のかたと話すことで私は救われた。  




せめて他の一人親の人が気付けるように配慮をしてほしいっと職員の人に伝え電話をきった。




  そうして私は強くなった。



 助けてほしい。 



声に出してみた。 



私は強くなった。そして弱かった。 





もし一人親で頑張っている学生がいるなら、そしてこれから学生になるという方がいるのならこの制度があることを知ってほしい。



しんどいときは声に出そう。


そうしよう。