いつも心で人とつながり絆をつくりあげてほしい。
そう願って息子を心絆と名付けた。

茶畑の中にある森家の町は・
とっても小さなこの地区は・・

ご近所さんもすごく仲良しで・・
右見ても左見ても犬を飼ってる家があって・・80%柴犬で・・笑
おーせの知ってる限り5匹は「ハナちゃん」

住んでいる人の60%はおじーちゃん、おばあちゃん世代。

嫁いだばかりのとき、ご近所のおじーちゃん、おばーちゃんの顔の区別がつかなかった。

でも、どこであっても元気におはよー!!とかこんにちわーーん!!って声をかけ続けた。

気づくと・・いつもご近所さんが取れたての野菜をくれるようになった。
お礼にと、シチューを届けたり、ケーキをつくったり・・バレンタインには心絆とクッキーを焼いたり・・

そうすると・・・
またお礼にって、たくさんの野菜が玄関に置かれていた。

だから、おーせもまたお礼にって・・LAからのおみやげを届けた。

そしたら今日、またお礼にって・・1000円くれた・・笑

そんなんいいてぇ!!
っていうと、あーーんたにやないってぇ!!ぼー(ぼーってシンバの事ね)にやるんやてぇ!!なっ???おかしかってもらいーー!!

って・・
しんばの手にお金をつかませるとくるりと回っておうちへ帰って行った。

お礼は一生続くだろうな・・笑
次は何を届けよっ☆


いつもおうちの前で休憩しているおじーちゃんは、気管切開手術をしているから上手に話せない。でもそんなことお構いないでいつも話しかける。ホワイトボードを用意して待ってた時もあったんだけど・・書くより話した方が早いから・・笑
いつも10回ぐらい聞き返すんだけど・・笑
それでもおじーちゃんもいつも一生懸命話してくれる。
おじーちゃんは補聴器をつけているからおーせが大きい声で話しかけていたら・・
心絆・・喧嘩してるって思ったみたいで・・全然近づかなかったの。
あら・・困った・・
でもいつもニコニコ笑って話してたから・・敵じゃないってわかったみたいで・・
この間ね、足につけたシールのタトゥーを自慢してた。
そしたらおじーちゃんがうれしそうにシンバの肩を撫でていた。



引越しを決めたとき・・
ご近所のおじーちゃんがやってきた。
「・・・出てったら・・あかんよ。」
いつも笑顔いっぱいのがんこおじーちゃんは下を向いたままそういった。
「まぁ、何があったかしらんが・・我慢せなあかんこともある。でてったら・・あかんよ、」
「我慢なんてしとらんよ。ここから引っ越したらおじーちゃんみたいに畑教えてくれる人おらんやろ、不安やけど、なんせ6畳2間はせまいんやって!」
おじーちゃん、どうやら、この場所が何もなくて嫌気がさしたって思ってたみたい・・
おーせはこの場所が好きだった。茶畑に囲まれ、車もほとんど通らず、四季折々の変化を目で見て肌で感じ取ることができる。
そして何よりこのご近所さんたちんに囲まれ、図書館ばりの知識をもつおじーちゃん、おばーちゃんたちにたくさんのことを教えてもらえるというこの環境は本当に財産だとおもってる。ただ・・あと2部屋欲しい・・ほんとに・・・リビング欲しい・・
夜中のトイレも室内でやりたい・・
跡継ぎじゃないからここに家を建てられない・・
でも今すぐほかの土地に家を建てられるお金はまだない・・
そんなことを考えていたからこの間爆発してフリーズして・・んで仲直りしたんだけど・・笑

「出てったらあかんよ。」
おじーちゃんの言葉はうれしかった。
「畑のことはいつでも教えてやるでな・・・だから・・出てったらあかんよ。。」

おじーちゃんは
「まぁわしの言いたいことはそれだけじゃ、朝から悪かったな」

そう言ってくるりって背を向けて・・おうちへ帰って行った。
学校へ行く10分前に起きた晴れた日の事だった。

引越しは・・キャンセルした。

まだ、このご近所さんと・・よーちゃんと・・しげぱぱに甘えよう・・笑

ここは、平和な場所だ。

そして・・この絆は財産だ。

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