手のかかる男でした。

写真を撮りたいといってもムスッとした顔で、

手をつなぎたいといっても恥ずかしいと振りほどき、

友達にもおーせのことを紹介しないような、そんな男でした。


だからハニーと写真を撮るときはカメラを構えながら、これでもか!!ってぐらい変顔をして、ハニーが笑った瞬間を激写していました。


最後のほうの写真はいつもハニーが爆笑しています。


   ・・だからハニーがつないだ手を振りほどけないように、手首をがっしりつかんで歩ていました。


わがままな男でした。

寝起きと同時に「バナナミルクが飲みたいからミキサーで作って」と言ってみたり、  

夜中にたたきおこして「パイナップルジュースが飲みたいの!!」っとだだをこねていました。


でもできたてのふわふわのバナナミルクをまっさきに飲ませてくれたり、

寝付くまでおーせの頭をずーーとなでなでしてくれるそんな男でした。


記念日なんて覚えていない無神経な男でした

でも、忘れててごめんねと手紙にぎっしりかいて、おーせのだいすきなイチゴのかたちをしたネックレスをそっと置いておいてくれるそんな男でした。


だから、記念日よりもハニーと過ごす1日1日、それこそが「特別な日」と心の中で決めました。


不器用な男でした。

言いたいことをぜーーんぶいって、おーせをブチ切れさせたあと、

ごめんねのかわりにメロンパンとチョココロネパンをもって家の前で待っているような男でした。


それでも許さないと愛犬くぅの散歩を理由にちゃっかり家にあがりこみ、

仲直り券とおーせのダイスキなアイスモカをもって。。。


そしてそして、「ごめんね」と小さくいいました。


誕生日におーせを泣かすような最低な男でした。

自分が日本に一時帰国するから浮かれすぎてプレゼントも、ディナーの予約もしてないような無計画な男でした。


でもスーツケースに収まりきらないぐらいのスティッチグッズを詰め込み

“29さいも30さいも31さいの誕生日もずっとお祝いしたい”と手紙に書き綴る無邪気な男でした。


やさしい男でした。

おーせが昼寝から起きないように、トイレでカップラーメンを食べていました。

まぶしくない様にといつも顔にタオルをそーーっとおいてくれるそんな男でした。

自分だって疲れてるのに、お弁当を作って待っててくれるような男でした。

2つしかないプリンをおーせと友達にあげちゃうような男でした。

風邪を引いてる職場のスタッフにしょうがとはちみつをお湯でとかしてそっと渡すような、そんな男でした。


言わなきゃ分からない男でした。

人に優しくしなさい。

自分を大切にしなさい。

両親を敬いなさい。

仕事に誇りを持ちなさい。

他人に甘える強さを持ちなさい。

ごめんねよりありがとうを沢山いいなさい。

いつも感謝しなさい。


でも・・・・・・でも・・言えば分かる男でした。。


すぐ実行する男でした。


そして、こんないつもえらそうにうだうだ文句ばっかりいってるおーせのことをただただダイスキでいてくれるバカな・・


      本当におバカで単純で、純粋な・・・・

                   そんな男でした。


ステキな恋でした。

ダイスキでした。


ハニーはいつも笑っていました。


お互い大切にしていました。


ハニーを受け入れられなかったのはおーせのこころの弱さであり、器の小ささです。


完璧な人なんていません。


だからお互いを必要をするんです。


ひとつの恋が終わりました。


それでも、それでも人がダイスキです。人の手は温かく、その手のぬくもりだけでどれだけ救われることか。


これからも、沢山の愛情を分けて沢山の愛情をもらいたいと思います。


ハニーのお話はこれでおしまい。


明日からまた元気もりもりブログを書きます☆


☆おやすみ☆     


おーせ