今日は記念日だ。
新の携帯と知った記念。
それと、新の家族のことを少しだけ知ることができた記念・・・・・かな。
日記を書き、出来事を綴る。
気持ちが溢れて、ボールペンがすべるように文字を綴る。
新のことをもっと知りたい。
欲張りになる心。
あたしの頭の中は完全に新一色で、他に入り込む隙間なんてまったく存在していない。
新を譲りたくない。
芽生え始めた小さな気持ち。
いつも誰かに遠慮して、本心を隠してきた。
それで周りがうまくいくならと、諦めてきた。
だけど新のことは諦めたくないよ。
こんな気持ちはじめてで。
でも、すごくあたたかい。
あたしは恋をしていた。
生まれて初めて、本気で恋をした。
その夜携帯が鳴ることはなくて、それはそれで寂しいと思ったけれど、繋がりをもてたことだけがただひたすらに嬉しかった。
♦譲れない気持ち―おわり―