♦第二の日常(続き) | *.・・Another Sky・・.*

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「やればできるじゃん」



ハジメが笑いながら山下君の頭をなでる。


山下君は視線を床に落としたまま、微かに震えていた。



「ごめんなさい。ごめんなさい・・・・」



床に転がったまま、島田がつぶやいている。

何も悪くないのに、島田は謝り続けた。


島田、ごめんね・・・・・。


あたしは心の中で何度も何度も繰り返した。


届くことないとわかってはいた。だけど謝らずにはいられなかった。

こんな狂った行為を止められない臆病な自分を、ただただ恨むだけだ。



「あしたは誰にしようかなぁ」



教室中を見渡すハジメと、誰一人として視線を合わせない。


あたしじゃありませんように。


島田を蹴るなんて、そんなことできるわけがない。



机に刻まれた傷を数え、なんとか気持ちを落ち着ける。



「んー。明日はナオキ!」


肩の力が抜ける。


ナオキ・・・。ハジメの仲間のナオキだ。



「おう!まかせろ」


ブンブンと腕を振り回すナオキに、「蹴りだか!」とにこやかにハジメがツッコミをいれた。



明日も繰り返されるんだ。

明日どころじゃない。明後日も、明々後日も。。。






「言っておくけど、必ず前の日に次は誰か言うから。休んだらどうなるか、覚悟しとけよ」



ハジメが倒れている島田のお腹を踏みつけながら怒鳴った。


恐怖に包まれたこの教室には、新だけが不在だった。

新だけが、この事実を知らない。





♦第二の日常――おわり