アニメ『サマータイムレンダ』をNetflixで見た。
マンガは最初の数話を読んだことがある。
とても良いアニメだった。なんとなく2010年ごろの空気感。なぜか懐かしい。
第一の要素は、田舎、夏、ホラー。ひぐらし的な怖さ。
第二の要素は、タイムリープ、シュタゲ感。だから懐かしいのか。
今調べてみると、マンガは2017年(ウェブなんだね)だが、その元になったのは2008年の赤マルジャンプ読み切りの単話漫画らしいので、この懐かしさはそのせいかと納得した。
序盤は自分の影(ドッペルゲンガー)を見かけたら数日後に死ぬ、という田舎の噂話。それが徐々に現実化してくるあたり、ここが一番怖い。中盤以降では、「影」の正体がわかってくるので、もう怖くない。ホラーからバトル物になる。そして、案外そこからが熱くて面白い。お色気ホラーと見せかけて、熱いバトル漫画(というか、ジャンプ的転身?)になっていくんだけど、それぞれに味があっていい。
田舎ホラーなんだけど、ちょっと変わっているなと思うのは、田舎の住民たちが全然因習感ないこと。ヒロインは金髪少女(お父さんがアランっていう白人のおじさんだからハーフなのか?でも妹は色黒健康少女なんだよな)だし、東京に逃げた主人公はチョンマゲヘアのおしゃれイケメンになって帰ってくるし、親友は医者の跡取りだし、700人くらい?の島にしては教育水準も経済力も高すぎるんだよな。観光でそんな儲かるんかな。あとお祭りすごい大規模だった。本土(和歌山)から大量の観光客が毎年渡ってくるようだが、それにしてもこの祭り、何が魅力なんだ(花火か?ビーチか?)たぶん海水浴場の清掃活動していたから、大阪方面からの海水浴客が押し寄せるビーチなんだな。
だから、田舎ホラーなのに閉塞感がない。鎌倉青春物語みたいな爽快感のあるホラー、もうホラーじゃないな。