『辻征夫詩集』 谷川俊太郎編 | とある文学徒の日常
- 辻征夫詩集 (岩波文庫)/岩波書店

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谷川俊太郎って小学校とか中学の教科書で読まされたな。
その谷川と辻という詩人との対話なんかも含まれている。高校時代同人誌で詩を書き始めたというそういうやつ、そんなに面白くもない。
谷川は詩なんてどうでもいい、って何度も言っている。気づいたら仕事にしていた詩作というものについて、かなり批判的。辻は楽しいことをする、無批判に七五調で書いて楽しんだりもする。
辻の詩は、なぜかは知らないが、春樹の短編集を読んでいるような感覚がある。決して悪くはない。かなり軽い調子で書かれている印象は受けるが、だからといって粗品乱造タイプではなさそう。
辻自身による年譜が巻末にあるのだが、それはなかなか面白い。大学にもいかずにぶらぶらしていたところ、父親から「四年間の猶予期間」を得るように言われ、いつも古本を見ていた神田の近くの大学、つまり明治大学の仏文科に入った。
出版社で詩集の編集などもしていたが、書く側にまわろうと思って退職。府営団地の管理の仕事に応募した。右目が網膜剥離し、妻に買ってもらった新しい自転車で転び左肩などを痛める。61歳で若くして死ぬ。

