- 風車小屋だより (岩波文庫 赤 542-1)/岩波書店

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ドーデーは1840年生まれの作家、自然主義作家としても知られるそうだが、ゾラ、モーパッサンたちよりもずっと詩人より。この『風車小屋だより』は69年の作で、南仏、プロヴァンスの香りが強く感じさせる牧歌的な短編群。一応、ひとつの中編としても読めるが、お話を語るっていう体なので、実際は短編集。もっとも作品の雰囲気からしたら散文詩集とも思える。(正直、短編と散文詩の区別が分からない)
プロヴァンスといえば、プロヴァンス語に、教皇。フランス語が話せずお客さんが来たら台所に引っ込むお母さんが出て来たり、アヴィニョン時代の超陽気なダンスとかやっちゃう教皇が出て来たり。おとぎ話のようであったり、ボードレール風味の民衆の物語であったり、小品だけれども、なかなかに珠玉の物語だと思う。けどまあ、こういうのって、日本語じゃ読めないからなあ。今回はさらっと読んだだけ。