文学におけるマニエリスム〈1〉―言語錬金術ならびに秘教的組合わせ術 (1971年)/現代思潮社
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えーっと。これは『迷宮としての世界』ていう絵画でのマニエリスムについて熱く書いてある本の姉妹編で文学版。面白そうじゃんと思って、手を出してしまった。うーん、ミスったな。

なにが問題かって、明らかにとんでもなく読解に力がいる本だってこと。読者は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語、あたりで書かれたマニエリスムな、つまりぐっちゃぐちゃでごっちゃごちゃで、めっためたな詩を分析する著者についていかなければならない。まあ、フランス詩ならついていきますよ、頑張って。イタリアも、ロンサールの詩と似てるから、なんとなく分かる気もしますよ。でも英語の詩とか、どう考えても中学高校でやった英語じゃないし、ドイツ詩なんて読み方すら分からん。ちゃんと読もうとするととんでもない負担を読者に強いる本。あきらめて、今回は読み流した。

絵画編である『迷宮としての世界』が面白いのは、視覚的に誰にでも分かるから。でも、詩ってのは相当ハードルが高い。もちろん、ここで書かれてあるのは音声的なマニエリスムが中心だから意味はわからずとも音読できれば多少はましなのだが。