紹介してもらった総合病院へ。
送迎バスはとても慎重な運転。
ゆっくりと細い坂道を登った先に病院はあり、お年寄りを中心に、人でごった返していた。
ベテラン感のある、優しくてしっかりした感じの先生だった。
触診で痛みの場所を確認されたけれど、その頃は痛みというより、体のだるさだけだった。
紹介の引き継ぎに沿って、肝臓の話を少しして、検査へ。
尿検査は、色が真茶色でこれを受け取る人びびるんちゃうかと思った。採血室へ入って、少しするとわざわざ中を見にきた人がいて、わたしの事か!と自意識過剰になった。
エコーでは若い女の人が対応してくれたけれど、何か困った様子で、その後、男の人もやってきて一緒に見ていた。何かが見つからない様子だった。
「ここ痛くないの?」と何度も何度もグリグリされるけれど、オエッって感じで、痛くはなかった。
そのうちだんだん押す力が強くなってくる。
「ちょと力が強くて痛いですー・・」
「よく見えなくて押したら見えるかなって 笑」
痛くないからって、やりすぎ笑
見つけたかったものは、普通ではないくらい膨らんでいたようで、
これなの・・?と驚いてる様子。
「膵管異常」と言っていたと思う。
外来に戻ってくると、
最初より少しだけ深刻そうに、肝臓ではなく膵臓に問題があることを話された。
今日中に今後のことを決めたいから、CTの空きを確認してもらいます、とのこと。
看護師さんから、「CTの結果はご家族の方にも聞いてもらった方がいい」と告げられた。
おっとは仕事中スマホ見れないやろし、あとから見たら心配するやろなあ、でも言わなかったらそれはそれで怒られそうなので、とりあえず連絡してみたら返信がきた。やっぱり心配していて、時々スマホを見ていたそう。
CT結果は、膵臓の管が詰まっていてモヤになっており、そのせいで消化液がせき止められて膵管が太くなってる。肝臓の方もその影響で詰まって値が上がっていたとのこと。
詰まってる原因は、石が詰まっているか、炎症か、腫瘍か。だけど石の可能性はかなり低いとのこと。
それをしらべる為に急ぎ入院してもらいたい。年齢的には可能性低いけど、がんもあり得る。
ポカンとしてしまって、間抜けな感じで
「上司に相談しないと。」
というと、夫から今から電話しよう、と言われ一旦部屋を出て、話ができたらまた伝えることになった。
上司に「電話したい」とチャットすると、今打ち合わせで出れないと言われた。
少しだけ待って打合せ途中だったけど時間をもらえたので簡単にだけ話すと、とても不機嫌そうに「検査入院するならしたらいい」とのことだった。期間を1-2週間くらいと告げると、1週間と2週間ではだいぶ違うと言われ、確認して連絡することに。
けど、そんなん結果や容態次第で伸びもするだろしとりあえず2週間でみといてやと思ったけど、一応先生に伝えると、1週間で結果はわかるだろうとのことだった。
上司と少ししか会話してないけど、それだけで体が悪くなった気がした。考えるだけで体力使うから、上司のことはもう忘れることにした。
一日あけて、明後日から入院することが決まった。
先生から「ご飯も食べれてないやろ?」と言われたけれど、そのころは全くそんなことはなくてケンタッキーとか食べてた。看護師さんから入院までの間、消化にいいものを食べてくださいと言われた。
診てくれた先生は優しく親身で、ぽかんとする私に大事なところは少し強めに話してくれた。
そしてその日のうちにCT撮って、早い入院を勧めてくれた。
おっとは上司への連絡を急かしてくれたり、入院準備をしてくれた。
その前に紹介状を書き予約もしてくれた町のお医者さん。
急な入院で仕事を引き受けてくれた同僚後輩。
ぱたぱたと過ぎた数日だったけど、
出会った人や身近なみんなに感謝だと思った。