今日は成人式があったため、
境内や町なかには振袖姿の新成人が目立ちました
成人式を迎えられたみなさん、
おめでとうございます
20代は、
環境の変化と自分の精神性の変化が特に大きな時だと思います
かく言う私も、
神職を志したのは20歳の時でした
そして、本当の意味で信仰生活に入ったのは、
20代半ばだったように思います
成人になると言うことは、
人に成るということではありません
社会がその責任能力を認め、
自らの意思に基づいて法律行為を行う事ができるようになるということに過ぎないのです
20代は、精神性や人間性を形成するために
最も大切なときです
ですから、
あらゆることに挑戦し、
あらゆる苦悩を味わい、
あらゆる歓喜を味わい、
あらゆる世の中の不合理と、
人智を超えた仕組の存在(=神の存在)を実感してください
何事も実地を経験した者にしか物事は分かりません
成功だけの人は、失敗の苦しみが分かりません。
失敗だけの人は、成功の喜びが分かりません。
そして、物事を省みない者に成長はありません。
どちらも知って、省みて、初めて成功と失敗の道理が分かるのです。
そして、さまざまな道理を学ぶ中で、
真理に辿りつくのです
真理を解するには、
信仰というカギが欠かせません
なぜなら、道理とは異なり、真理は矛盾の中に存在するからです。
どんなに高度な学問を学んでも、
あなたの命の意義と、人の生と死の意味を真っ当に説明できるものはないのです。
ですから、
ぜひ、自らの手で、
自らの命の意義と、人の生死の意味を見出してください
「少年よ、大志を抱け」とは、クラーク博士の名言ですが、
私は、次の言葉を新成人に贈ります。
「成人よ、信仰を抱け」
神主「N」