リクエスト121個目!






このリクエストで書かせてもらいました!













理佐side




保  「ゆいぽんさん可愛い〜」



最近この小娘は由依のことを溺愛している


由依が動く度に可愛いだのゆいぽんさんだのほんっとにうるさい


そりゃあの由依だもん何もしなくても可愛いのは当たり前だっての


はぁ〜由依はずるい生き物だ




保  「ゆいぽんさんの好きなチョコありますよ〜」

由  「ほんとー?どれどれ〜」

保  「こっち来てください〜」

由  「うわぁほんとだ〜いただきまーすっ!」

保  「あはっ、チョコついてますよ」

由  「んっほんとだ笑」

保  「もう〜可愛い〜」

由  「うるさいっ」

保  「照れてるのも可愛いです」






何を見せつけられてるんだか



森  「由依さん可愛いすぎる保乃ちゃんずるい」

玲  「保乃ちゃんやり手だな〜」

松  「いや〜あの由依さん相手に!」

武  「保乃ちゃん締めよ」

井  「いや怖すぎるやろ」








同期の中でも由依はやっぱり年下組だし可愛がられていたけど、後輩にまで可愛がられるとは恐るべしだな





2期生が入ってくる前までは今の保乃の立ち位置は私だった
























理  「由依、肩使っていいよ」



バスで隣だった由依は眠そうに首をカクカクさせていたので声をかけると素直に頭を預けてくれた


理  「ふふ、おやすみ由依」


頭を撫でてあげると気持ちよさそうに夢の中へ行った由依が可愛すぎて思わず頬を撫でた













またある日は





ライブの後に汗で前髪が張り付いている由依にタオルで拭ってあげると



由  「へへっ、ありがと」



と万遍の笑みで言われ由依の頭をわしゃわしゃと撫でた



由  「あ、こら崩れる」

理  「もう終わったんだからいいでしょー」








普段あんなに頼もしい由依が時折見せる無邪気さにやっぱり年下なんだなと思うこともあった




そんな由依だったけど2期生が入ってきてからはしっかり先輩をしていて昔のような無邪気さは次第に大人の女性へと変わっていった





もちろん寂しかったしまだまだ私たちの年下組であってほしい



いやいつまでもずっと年下組なのは変わらないけど、たまには先輩なことを忘れて私たちお姉さんに甘えて欲しい






と1度由依が背負いすぎて消えそうだった時期に由依がほんとに消えそうで怖くてそう本人に言ったことがあった













言ったけど!!





肩の力は抜けたみたいでよかったけど!!







まさかのまさかで2期生に可愛がられるとは思わないじゃん!!





何なら昔より可愛くなってないか?






菅  「つまり理佐はゆいぽんは自分のだー!って嫉妬してるってことね」


齋  「なるほどね理佐も可愛いなーよしよーし」


理  「うわっ!何!そんなこと一言も言ってないんだけど!」


美  「いや顔に出まくりやで理佐」


尾  「ゆいぽんも罪な女だよね〜」


理  「そうなんだよーおぜー」




いやだって今日は1期生と2期生別れての楽屋なのに由依が2期生の楽屋に呼ばれてからずっと帰ってこないんだよ!?



理  「もう由依は私たちの年下組じゃないんだよ〜泣」

齋  「ゆいぽんのこと1番可愛がってたもんね笑」



菅  「そろそろ移動するよ〜」

理  「はーい」




尾  「さっき2期生の楽屋にも声掛けてきたんだけど、ゆいぽん2期生にもみくちゃにされてたよ」


理  「だー!今言わなくていいじゃんおぜ〜!」














収録が終わり、みんな帰っていく中1期生の楽屋には由依の荷物だけが残っていた



また2期生の楽屋か



そろそろこっちの楽屋は閉めなきゃだし呼びに行くかー



コンコン


理  「こば〜もう1期の楽屋閉め……るよ」




ドアを開けると目の前に張本人が立って待っていた



理  「うおっ!びっくりした何してんのもう1期生の楽屋閉めるよ」


由  「もうこっちもみんな帰ったよ」

理  「じゃあこばも早く帰りなよ」

由  「迎えに来てくれるかなって」

理  「誰が」

由  「理佐が」

理  「はい?」

由  「理佐が迎えに来てくれるって信じてたから待ってたの」






あのパフォーマンス中のちょっと冷めた目でこちらを見あげてくる由依に心拍数があがる




理  「何、どうしたのこば」

由  「いつからこば呼びになったの?」



そう言うと同時に腕を引っ張られ楽屋のドアが閉まる音がした


理  「ちょ、何」



すると今度は甘えたような目で私の手を握ったかと思ったら頭の上に乗せられる



由  「ん」

理  「こば?」

由  「なんでここまでして分からないの!頭撫でてって言ってんの!」

理  「あ、はい」




言われるがままに頭を撫でてあげるとあの頃のように懐かしかった



由  「やっぱり理佐の手が1番好き」

由  「もっと撫でてもっともっと」

由  「名前もこばじゃない、由依って呼んでよ」

理  「由依」







由  「ずっと寂しかった理佐がこば呼びになってからあの時みたいに頭も撫でてくれなくなったし喋る機会も減ったし甘やかしてくれなくなったことが……ずっと寂しかった」



少し潤んだ瞳に目を逸らせなかった



理  「ごめん、保乃とか2期生にずっと嫉妬してた私だって由依を甘やかしたかったし私だけに見せて欲しかった」



由依の頬を撫でると気持ちよさそうに目を閉じた



由  「理佐が1番安心するんだよ」


理  「もういつまでも可愛いんだから由依は」











理  「いつでも由依の居場所を作るよ」














終わり






読んでくださってありがとうございました!