持病の話（運命をかえた出会い）

大学病院からの紹介でクリニックに来た。

受付嬢に大学病院からの紹介だと言った。
どこかの女優さんかと思うほど美人だった。

クリニックの院長室へ案内された。

石田純一似のイケメンの40代位の先生だった。

第一声はFAXでデータ貰ったけど、悪いねぇ～だった。
少し物の切り口が違う先生だった。

彼女いるの？

はい。います

付き合ってどれくらい？

2ヶ月たってません

おっぱい大きい？

え？

もうエッチしたの？

え？

このままだと、彼女と後何回エッチ出来るだろうね

先生、セクハラですよ

人工透析したら、そんな事考えなくても良くなるよ。他に考えないといけない事沢山出てくるから。

まぁ今の医学じゃあどう頑張っても30年だ。技術が発達して幾らかは延びるだろうけど、相手は人間。そこまで急には進化できない

どうする？30年僕に預けてみない？
死ぬ覚悟出来てるって事は、逆に生きる覚悟も心のどこかで出来ているんだよ

うーん・・・・

明日透析するためのオペしますよ。夕方６時からしますから30分前に来て下さい。
細かい説明は後でしますから


一晩考えました。

翌日夕方彼女に付き添って貰いクリニックへ行きました。

来ると思ったよ
目を見たら解るんだ。生きたいか死にたいか

オペは僕の妻が執刀するからね。安心してね妻はああ見えても大学病院の外科医だから

先生はオペ室には入らないんですか？

僕入っても邪魔になるから

説明も後でいいよねもう準備してるから行ってらっしゃい

待合室で腕に印をされ、先生の妻（外科医）からここ切ります。この辺で繋ぎます。血管をかなり引っ張るので痛いですが、麻酔しますので頑張りましょう。と淡々と説明されオペへ

長かったです。２時間位かな。術中に何度も気を失いそうになる位の痛みに襲われトラウマに。終わってすぐに歩いて待合室まで戻りましたが、出血のせいか痛みのせいか足元がフラフラ。タクシー呼んでもらって彼女と帰りました。


タクシーの中で、痛くない？大丈夫？など話をし、待ち時間何してたの？って聞くと

先生がさ

オッパイ大きいね
なにカップ？
Eはあるよね？
もう彼とはエッチしたの？

と同じ様な質問をされていたみたい。


本当にこのクリニックで大丈夫なんだろうか？
ってかこの先生大丈夫なんだろうか？
と後悔しつつ、人工透析と向き合う事になりました。


おそらく、真面目な話しかしない先生だったら、本当に命の危機になるまで放置していて、治療とか大変だったかもと思い返します。
ただただエロい先生だったのかも知れませんし、名医だったのかも知れません。
運命を変えた出会いでした。