寝観音 | 後藤智子のブログ tomo's room

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株式会社MashUP社長 後藤智子のプライベートとその周辺で起こる日々の出来事を綴ってまいります。

草津に寄り道した際
片岡鶴太郎美術館に行ってきました


写真におさめてご紹介したい画が
たくさんあったのですが

当然撮影は禁止ですので
瞼の中におさめてきました

入館券が絵葉書になってたので
これをパチリ

q1212.jpg


片岡鶴太郎といえば
私世代の方はお笑い芸人の印象が
より強いと思いますが

ものすごい多才な方ですね

なんとも言えない温かい
なのにとても力強い画で自分の心を
表現できる才能

すっごいな~


画にはひとつひとつ描いた時の
解説文がついており
その言葉が心にビシビシと響いてきまして

なかでも
「寝観音」の文があまりにも
いいお話だったのでご紹介します




東京から美術館のある草津へ行く途中
浅間山が見えるんですが
これをいつか描いてみたいとずっと思っていました。
この作品は草津の牧場で描いたものです。
そこからは浅間山がよく見えて
観音様が横に寝ているように見えます。
地元の人たちは寝観音と呼んでいまして
この言葉にも触発されました。

 最初は色を沢山使って描いてみたんですが
これが納得できない。
自分のイメージする寝観音じゃないんです。
それで一生懸命描いた色を墨で塗りつぶしました。
これはやるせない想いでした。
一度描いた浅間山が消えていく、色が消えていく。
「絶対甦(よみがえ)らすから、
この費(つい)やした時間を無駄にしないから」
なんて言い聞かせながら、納得できないから、
何度も何度も塗り直すんです。
そのうち何度も何度も塗り直すんで
絵の具が粉状になったところがあって
気になりそこをふき取ったんです。
するとその下から前に塗った色が
ふっと現れてきたんですよ。

 震(ふる)えましたね。
 今までやってきたことが無駄ではなかった。
しかもそれが何とも言えぬ色合いで浮かび出てきたんです。

 その時に強く思いました。
前にやったこと、つまり過去、
現在の自分、
そして未来、
すべては一つにつながっていると。
失敗は失敗ではないんです。
絶対にあきらめてはいけない、
失敗を成功につなげるために今がんばるということです。
 そんな宗教的なことをこの作品を描くことで感じました。
    〈 片岡鶴太郎の解説文より 〉
 



この画
この文章から
わたしの心に響いたもの
大切にしていこうと思います