厚生労働省は、週20時間以上働くパート・アルバイトの内、年収106万円以上という要件について撤廃し、106万円に満たないパート・アルバイトも厚生年金に加入させる検討に入ったとのこと。
https://news.yahoo.co.jp/articles/67c38563ade220b0ecd09478c9e3f89eca7fe20f
106万円の壁の撤廃、ということですごくセンセーショナルに伝えられているように聞こえるが、大きな意味はそれほどないと感じる。
と言うのも、
・年収106万円の壁の月収は、88‚000円
・東京都の最低賃金は既に時給1,163円。
・週20時間働くとすると、時給1,100円で計算しても、週20時間で22‚000円、4週(約1ヶ月)で88‚000円
週20時間働くパート・アルバイトは、時給1,100円でも簡単に年収106万円超えるので、週20時間勤務かつ年収106万円に満たないパート・アルバイトについての106万円の壁撤廃の議論はそれほど意味がないかと。
ましてや最低賃金1,500円にしていこうという動きの中で。
だから、マスコミって・・・ね。
むしろ、企業規模を撤廃する方が痛い人達の方が多そう。
50人以下の零細企業でもパート・アルバイトが20時間以上働くなら、会社も従業員も健康保険と厚生年金の負担が増えるという。
会社も従業員も負担が嫌だから、ますます働き控えが起こって、人が不足する悪循環。
あまり目に止まらないだろうから、好き放題言うが、
106万円の壁の撤廃を考えた人、頭悪いんじゃね?
年収少なくても週20時間以上働いてるなら社会保険料払ってね、という趣旨だろうけど、年収の低い人こそ、週20時間未満に押さえる人の方が多いでしょ、どう考えても。
そんなことで厚生年金加入者増えるか(呆)
労働力不足と、年金加入者を増やして年金の財源を確保することの両立は、現行の制度の金額だけ少し変えたところで無理だと思う。
例えば、労働時間に関係なく扶養内の人にも、収入1円からパート・アルバイトの収入に応じた社会保険料の負担の仕組みを作れば(収入×%など)、多少負担は増えても、いわゆる働き損もないし、財源確保も今よりできると思うが、抜本的な改革をしようとはならないのよね、結局面倒くさいから。
