メリル・ストリープ
ゴールディ・ホーン
ブルース・ウィリス
監督 ロバート・ゼメキス
落ち目の女優マデリーンと落ち目の作家ヘレンは学生時代からのライバル同士。ある日、ヘレンはフィアンセの整形外科医アーネストを紹介しようとマデリーンの楽屋に訪れる。しかし、数日後の挙式で夫婦になったのはアーネストとマデリーンであった。速攻でフィアンセを奪われたヘレンはマデリーンへの復讐を誓う。十数年後、年老いたものの悠々自適に暮すマデリーンに、ヘレンから出版記念パーティの招待状が届く。どう馬鹿にしようかほくそ笑むマデリーン。しかし、そこで待ち受けていたのは美しく若返ったヘレンであった・・・。
誰もが夢見る永遠の美。これに執着し過ぎて一線を越えてしまった愚かで醜い人間を描いたファンタジー作品です。豪華な役者陣にコメディ調の作りなんですが、ブラックな要素満載なので評価はイマイチのようですね。私は好きですが。

ライバルの女二人が、ある秘策をもとに一人の男を巡って争い、後に和解をするも今後の人生のメンテナンスに四苦八苦する、という永遠の美への代償が恐ろし過ぎる様を、ロバート・ゼメキス監督らしいお笑いセンスで描いています。美しく若返らせ永遠の命を授けるが、物理的に頑丈な体になる訳ではない、というファンタジーに持ってくる辺りが監督らしい毒要素だと思います。
またクレジットされていない脇役として社会派の名監督シドニー・ポラックがER医師として登場しますが、これがなかなかのコメディ振りで大笑いしてしまいます。コント的な聴診器の扱いとか上手いよなあ(笑)
首が後ろ向きのマデリーンや、腹に穴の開いたヘレンの描写は、特撮工房ILMの仕事ながら、当時最新だったCGやモーフィング技術も、昨今と比べるとチープに見えてしまいます。が
それでも当時劇場で観た時は凄いな~と感心したものです。
ブラックコメディが好きという方、もう1度観てはいかかですか





