愛しいものをたくさん抱えていたので、そうそう手を離すわけにはいかなかったけれど、
目の前の現実にいとしい命が消えていくとき、腕の中のものたちは やっぱり幻想に過ぎなかった
現実の中にさけんだあとで夢の街へ帰ると、知らぬ間に置いてきた荷物で身軽になってた。
空いた手をかるく広げて息をしたら、景色を眺める視点だけが存在点 そして世界が私だった
手を離したものたちは けれど、無くしたわけでは無かったようで
ただそれはそもそも実体をもってはいなかったの
変わったことといえば 世界になったそれは、もはや何者にも冒すことはできない。一体になってしまったの
夢は儚いとか言うから、現実の方がずっともろいことをきっとみんなあんまり知らない