音大受験への道
今回は、音楽大学への受験について
話していこうと思います。
志望校の決め方
まず、志望校を決める時に大切なことですが、
通常の大学では、その大学で学べることや校風、先輩、立地などなどたくさんの要素があります。
もちろん、音大の場合も一緒ですが、
1番大事なのは
どの先生に就くか
だと思います。
音大を目指す方はらなぜ音大を目指すのか。
より、専門的な音楽を学ぶために…
その通りですが、ぶっちゃけそれならどこの音大に行こうが一緒です。
大学のブランドが…
これはもちろんあると思います。
が、皆さん今活躍されている音楽家の出身大学なんてご存知ですか??つまりそういうことです。
音楽大学の教授、講師陣と言えば、今まさに活躍されている演奏家です。
逆に考えれば、その大学に入るだけで憧れの演奏家にレッスンしていただけますよ!
直接本人に会ってレッスンをお願いするのは難しいですからね。
受験 〜実技編〜
さて、いよいよ志望校が決まって受験を目指すことになったとして、次に出てくる問題は、
受験前に大学の先生につくかどうか
です。
これは音大生以外だと不思議な話なんじゃないでしょうか。
高校生のうちに音大の先生につく、これは結構よくある話です。特に公立音楽大学はこれが本当に多い。
でも、つけるならついた方がいいと思いませんか??だって審査員にレッスンして貰えるんですよ??笑
それもそのはず、音大の試験は演奏です。
上手けりゃいい!って話ではありますが、系統や傾向というものがあります。
受験で○○大学対策とか赤本を解くのと同じような話です。
さて、で、どうやってつくかですが、
大体は、先生の知り合いの知り合いの…
とかって、今ついている先生に紹介してもらうのが1番手っ取り早く確実です。
ただ、そういうコミュニティをまったくもってない人もいますよね。
私の友達の話ですが、その先生のコンサートの楽屋口で出待ちしてレッスンを頼み込んだそうです笑
こういうのもありですね。
他には、その先生の公開レッスンを受講するとか、大学の公開レッスンに申し込むとかですかね。
割と狭き世界です🤔
他に実技でやることと言えば、
兎にも角にも練習練習練習です。
時間があれば練習するのです。
なくてもするのです。
ここが多くの受験生が苦しむところですが、モチベーションを何とか保ってとにかく練習するのです。
どの大学にも言えることですが、実技うまきゃ受かります笑
リズム、音程、テンポはもちろんのこと。
出だしの1音と、音色。
このこだわりの一つ一つが合否に繋がるわけですね。
受験〜学科編〜
ここからは公立音楽大学に進まれる方に深く関わってくる話になります。
国公立の音大に進むには英語と国語のみですが、共通テストを受ける必要があります。
が、今年からカリキュラム等の変更があると思うので分かり次第随時ブログ更新します。
まず、公立音楽大学は日本に4つあります。(少ない…😭)
- 東京藝術大学
- 愛知県立芸術大学
- 京都市立芸術大学
- 沖縄県立芸術大学
と言ったら具合です。
なのでリーディングに必死になりましょう。
特に音楽高校に通っている方々は普段の授業レベルでは到底ついていけませんので相当頑張ってください。
愛知県立芸大については、2教科のどちらかいいほうでOKというような話もあるので(去年までは)確認が必要です。
ここからは、実技後の学科試験について話します。
聴音
音楽理論
ピアノ(ピアノ専攻以外)
コールユーブンゲン(歌)
新曲試奏(ピアノ)
新曲視唱
聴音はだいたい、
単旋律聴音
副旋律聴音(これはないとこもある)
和声聴音
です。
愛知>東京>京都
の順に難しいイメージです。
聴音に関しては教材を買うのもいいですが、ピアノの先生とか、ソルフェージュの先生に見てもらってる方が多いですね。
CD付きで新曲視唱までついているのはこちらの教材がおすすめです。
あとは、これはあまり教えたくないのですが笑
このサイトは無料でかなり充実した勉強ができると思います。私はこれにとてもお世話になりました。
あとはYouTubeにもたくさん聴音があるので探してみるのもいいと思います。
音楽理論は、その大学によって傾向が違います。なので、大学のオープンキャンパスないし、ホームページの過去問をみっちりやることをおおすめします。
逆に過去問ができてたらそんな心配はいらないと思います。
東京は桁違いに難しいイメージで知識問題もまー多いです。
愛知は少し音楽史の問題も入ってきます。
この中では京都が比較的簡易なほうですね。
理論は大体の解き方を覚えた後は凡ミスとの勝負になりますから、丁寧にとくことを忘れないでくださいませ。
大体の理論は、聴音、視唱とともにピアノの先生とかソルフェージュの先生に教えてもらっている人が多いです。
なかなか独学ではわかりずらいので…
しかし、主流の教科書は
内容はそこまで変わらないので誰かで構いませんが、上の楽典が一番主流でスタンダードなものとなっています。
しかし、藝大では下の楽典を教科書にしているそうですので、高校のうちから下の楽典で勉強するのもありです。
プラス、私は音高出身なので使用してはいませんが、
藝大に進まれた方がおすすめしていた楽典の参考書はこちらです。
副科ピアノは、止まらずに弾く
あとは、それぞれのピアノの先生のおっしゃる通りに頑張るだけです。
コールユーブンゲンは大体歌の方だけですが、これはもうコールユーブンゲン正確に歌う…以上です。あとは師匠に聞いてください。
ピアノの新曲視奏ですが、これもまたまたピアノの先生にお聞きください。
私はピアノ専攻ではないのですが、どこの大学も本当にむずかしそうだなぁと思っております。
新曲視唱に関しては、
東京が簡易的な指揮つきで歌はなければいけないこと以外は、愛知も京都も同じような感じです。
教材はこれがおすすめです。
この教材の🟦青ができたらどの大学も大丈夫だと思います。
青では難しい方は🟢緑から始まるのをお勧めします。
モチベーション
はい、これが一番難しいのがモチベーションです。
朝から晩まで練習して学科のべんきょうもして…
何より、時間が長い!!
共テを終えてから、
東京は前期ですが、まず実技で2回試験があり、そこから3次の学科ですよね。
愛知と京都は、試験は2回だけど後期だし、めちゃめちゃ遅いです。
卒業したのにまだ試験終わってないし…大体こんな感じで、卒業式も全然楽しくないことでしょう笑
みんなは大学を決めてある中、焦りもあるでしょうし、演奏って正解がわからなくなりますよね。
しかし、頑張ればいけます!気力さえあればこの勝負勝てます!!!絶対無理だと思ってもとにかく頑張ってください。
具体的に周りに募集を募った時は、
- 受かった後の自分を想像する
- 同級生の上手い演奏を聴いて焦る
- 大学の生徒の演奏を聴く
- オープンキャンパスに行く
- 大学の先生のレッスンを受ける
私の場合は、私がなかなか上達しなかったこともあり学校とか実技の先生に諦められて、学校の先生には志望校を変えることを勧められてそれに対してすごく悔しいと思って頑張りました。
あとは、やはり入った後の自分を想像してニヤニヤする…
やっぱり入ったら楽しい
ここまでの話いかがだったでしょうか。
音大入試のことが少しでもわかっていただけたら幸いです。
質問やリクエスト等おまちしておりますので、何でもコメントしてください。
さて、入試に関して脅しをかけてしまいましたが、結局
音大楽しいよ!
と、伝えたいのです。
音楽をこよなく愛し、本気で取り組んでいる仲間と日々刺激し合いながら切磋琢磨できる環境はとても貴重なものです。
入ったらとても楽しい♪ので
音大受験生の皆さん、ぜひ来年一緒に音大ライフを送りましょう。