イルカには、人を癒す能力がある
そんな話を聞いてから、
ずっと夢だったドルフィンスイム。
社会人になって初めての夏休み、
どこに旅行に行こうかといろいろ調べて、
ようやく見つけたのが、
東京都、伊豆七島の中のひとつ、
とっても小さな島、御蔵島(みくらじま)でした。
この島には、一年を通して、130頭のイルカが棲みついていて、
10人乗りくらいの小さなボートで、島の周りをくるりと走ると、
イルカの群れに出会えます。
イルカが船に近づいてきてくれたら、
船長の合図で、そっと、海へ・・・
静かに待っていると、親子イルカ発見。
近づいてきたのは、
「スペード」と名付けられた母親イルカとその子供でした。
生まれたばかりの赤ちゃんを持っている母親イルカは警戒心が強いので、
こちらからは近づかず、
そっと見守ります。
母親のスペードはこちらを観察。
赤ちゃんは別の方へ行ってしまいました。
もちろん、
人間を嫌がってか、
遠くへと逃げてしまうイルカもいます。
イルカ同士の遊びに必死で、
人間がいてもまったく気にしない群れも。
たまに、ウミガメにも会えたり。
御蔵島に来はじめて早10年。
イルカには、人を癒す能力がある
と思っていたけれど、
どちらかというと、
野良の猫に近い感じ。
人懐こいイルカもいれば、
警戒心の強いイルカもいる。
人間の近くに来てくれる時もあれば、
人間がうっとおしい時もある。
イルカは昔からずっと変わらずこの海にいて、
人間が勝手に癒されているんだなぁ、と思います。
そんな御蔵島。
1日あたり、来島できる人間の数が、
MAXで150名という小さな島ですが、
よかったら、
のんびりとした島暮らしを体験しにいらしてください。