御蔵の厄落とし | みくらいふ。~御蔵島・イルカの棲む海~

みくらいふ。~御蔵島・イルカの棲む海~

2010年春、御蔵島に移住。第五惣栄丸・第3三人海丸にて海ガイド中。

1月15日は御蔵島では厄落としの日。

15日の0時過ぎ(14日の夜中)数えで厄年の人は、

自分が使っているハンカチ(スカーフ・タオルなどでもOK)に年の数の小銭を包んで、御蔵の十字路に置いてきます。

十字路というのは、宿西川の前ではなく、開発センター(ケフィア)に登る階段の途中の踊り場のこと。


しかも、家を出て、厄を落として、帰ってくるまで(玄関の扉を閉めるまで)

誰かと会っても、声をだしてはいけません。


島にいない場合は、家族が代理で行くんだそう。


この不思議な風習は、今も続いています。


ちなみに。

落とした厄は、
朝には神主さんが回収してくれるそうですが、

夜中に行われるので、
この風習のことをよく知らない島っ子が多いようです。