5月26日放送の 大河ドラマ 『光る君へ』では、

清少納言が枕草子を書きましたね。

今回も勝手にファン絵、描いてます。

Xでの光る君絵 21回 ←X(Twitter)では先に公開してます。

 

 

 

清少納言の枕草子は、古典の授業でも触れたし、

「春はあけぼの〜」の語呂の良さで

覚えていた。

それに加え個人的に、そんな昔から女流作家が存在する嬉しさも相まって、

紫式部も清少納言も(なんなら小野小町も)好きだったこともあり、

頭の片隅にあった作品だけど、

 

清少納言が

どんな気持ちで

あの素晴らしい語呂、新進気鋭な表現で

枕草子を創ったのかということに

思いを馳せることなんてなかった。

 

枕草子は当時の貴族文化を

イケイケな清少納言が随筆で創った、

ぐらいに思っていた創作動機が

『光る君へ』で

たった1人の推しの生きる希望になるように

努めて明るく美しく清く綴る作品だと

表現してくれた脚本家の大石静さんに

本当に感謝しています。

枕草子へのリスペクトが全く違う方向から湧いてきました。

 

そして、これは紫式部の『源氏物語』にも言えることではないかと

今から心して大石静先生の捉え方にワクワクしている。

 

『源氏物語』も1000年読み継がれる作品として

”歴史的に”知っているだけだった。

京都に住んでいると、『源氏物語』をこの土地の人たちが

大切にし、守り、受け継いできた背景を肌で感じることができるので

”歴史的に”すごい作品なんだろうなと思うこともできた。

 

でも、作品の中身までちゃんと見れていなかった。

だって難しいねんもん!!!!

(キャッチーじゃない!ポップじゃない!)

だから、本当の『源氏物語』の威力・魅力を

全然分かっていなかったのだけど、

 

ただ単にこの作品が”歴史的に”すごいだけでなく、

めっちゃ内容おもろい!!!!

(だからみんなが大事にしたんや)

ということに気づかせてくれたのが、

京阪電車の主要駅で配架されている

「恋する源氏物語/紫式部のあしあと」という

パンフレットのイラストを担当したことだった。

 

※2024年中は配架予定。京阪電車主要駅で棚に置いてくれているはず。。。

 

このパンフレットは特別サイトもあるので、

冊子をゲットできない方は、サイトをぜひご覧いただきたい。

恋する源氏物語/紫式部のあしあと

 

源氏物語に関係するエリア

(宇治市源氏物語ミュージアム 滋賀県大津市石山寺 など)

に京阪電車で行けることもあって、

京阪さんが1年をかけて配架するパンフレットで、

内容が濃く面白い!!!ぜひゲットしてください!!!

こんな知識が詰まった冊子がTake Freeだなんて!!!

ありがとう京阪さん!!!

 

このパンフレットでの私のイラストは

紫式部の周りの人々の解説イラスト と、、、、

 

 

源氏物語の登場人物(はじめの13人)

を描かせてもらいました。

 

13人を描き分けるのに、

そのキャラクターを知らなければ!と

『源氏物語』を読まなければならなかった。

(ラフをアップするまでの2週間以内で!)

えーーーーーーっと、

できんのか、私?と思ったけど

さすが愛された作品だけあって、解説本も多いし、

何より「漫画:源氏物語」が日本には多く存在している。

(大和和紀先生を筆頭にすべての絵師様に感謝敬服)

 

大急ぎで漫画:源氏物語を買い集め、読む

読む読む読む読み込む読み耽るおもろいナニコレ誰それ?こんな伏線を?

紫式部が?1人で?ヤヴァイ!

源氏物語面白すぎるんやけどーーーーーーーーーー!!!!

光源氏ただのマザコーーーーーーーーーン!!!!

となりました。

 

登場人物にキャッチコピーをつけて

イメージしやすいようにしたい!という

私のゴリ押し案をやってみましょう!と背中を押してくれた

編集者の清塚様、

採用してくださった京阪様、

キャッチコピーが逸脱しないように監修してくださった

山本敦子京都先端化学大学教授、

本当にありがとうございました。

光源氏のキャッチコピー、自分でもお気に入り。

「顔がイケメン。でもマザコン。」

パンチラインな気がする。

紫式部には怒られそうやけど、、、。

 

こうして

無事、13人を描き分けることに成功した副産品は

 

源氏物語、めっちゃ面白いんですけど!

 

という作品の本質を知れた喜びでした。

 

 

あまりにも歴史的な作品すぎて

畏怖すら感じてしまっていた

源氏物語 も 枕草子 も

違う側面から読んでみれば、

 

どうやったら読んでくれる人が

楽しんでくれるだろう

元気になってくれるだろう

 

という作家の純粋な動機で生まれていた、

としたら

そりゃ感動するわけだ、、、と腑に落ちる。

純粋な動機から生まれる創作物は

人の心にまっすぐ刺さって抜けない。

だから遺るから。

 

私と同じように、まだ源氏物語を

読んでいない人は、漫画もあるし、

源氏物語をぜひ読んで欲しい。

こんな人間臭い物語

1000年経ってもAIには生めないぜ?