稀代のニュースター・那須川天心インタビュー | おおおかのボクシングBLOG

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キックボクシング界に光明を差す、ニュースターだ。
それが、那須川天心。

こういう希望を与えてくれる存在を待っていた。
そして、その希望というのが僕の中で、
大月晴明✖️ヤスユキへの道筋になる思いも持っている。
僕は、以前のブログでも書いたが、彼の試合の所作・振る舞い・センスに嫉妬さえした。
そんな彼が、大月晴明とヤスユキをどのように語ってくれるのか?
では、どうぞ。

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大岡          今日は、よろしくお願いします!
いやーーーぁ、前回の試合を見に行けなかったのが悔しくて!

那須川          本当ですか  笑

大岡           それで僕は、普段格闘技雑誌は見ないんですけど、ゴン格を買って読みました。
そこに書いてましたけど、那須川選手は全然緊張してなかったんですか?

那須川          緊張は無かったです。
自分の中で、程よく心地よい緊張感くらいというんですかね。

大岡           ほぉー。
僕は、試合を見て思ったのは、過去の試合よりフックなど曲線系のパンチが多かったと思いました。
あれが、力み・緊張から来たのか?と感じたりしてました。

那須川          あれは、練習していたパンチでした。
今回は、サウスポー同士の戦いで、左のフックを練習してまして。
毎回、試合ごとにパンチのテーマを持って取り組んでまして。
村越選手はサウスポーの構えで、右が前手になる、その外側から内側に決めるものを意識して練習していました。
練習していたものが決まる感じがあったので、
逆に言えば、それだけになってしまった。
っていうのはありますけど。
それが作戦通りに決まってたんですけどね。笑

大岡           いやー、見事に合わせてますよねー。
質問のメールを送らせてもらった時は、「体格差の意識からフックで押し込む事となったのですか?」と書きましたが、
もう一度見たら、そこまで体格差は無いですよね。

那須川          村越選手というより、僕は今まで体格差を感じた事が無いので。
戦略通りに型にハマったのだと思います。

大岡           あと村越戦は、最初は煽っていき、途中からプレッシャーをあえて緩めて誘いこんでました。
相手の心情を掴みきったゲームに対するイメージ力の高さを感じました。

那須川          僕は、自分からプレッシャーをかけるより誘う形の方が好きなんです。
最初は、自分のペースを握ろうと思って行きました。
後から、これは

"もう、怖いものは無いな"

と感じて、緩めたのはありましたねー。

大岡           おぉーーー、怖いものが無い!!

那須川          このパンチ・蹴りだったら、もらわないなっていう確信が出来たので。

大岡           村越選手は、スカされてたのもあるんでしょうけど、随分と蹴りを出せない状態になってましたよね?

那須川          そうですね。全然出してこなかったですね。

大岡           蹴りの数の少なさに不思議だと感じませんでしたか?

那須川          思いましたね。
後々聞いたら、村越選手はパンチに相当自信があったらしくて。
なので、パンチで勝負してきたんだと思います。

大岡           でも、正直言いますと、村越選手のパンチのフォームを見る限り、予備動作が大きかったと思います。
予備動作の大きくなった原因は、那須川選手と対峙して、村越選手は随分と固くなってたんだと思いました。

那須川          そうですね。
なので、これだったら当たらないって、落ち着いて試合が出来ましたね。

大岡          あと、後楽園の最上段からの入場って初めてですよね?
あの中の通路で、曲のこのタイミングで、腕をグルグルして、リングインの仕方なんかも、すべてイメージトレーニングしてたのでしょうか?

那須川          そうですね。
そういうものも全て、頭に描いていました。
ただ、あんなに早く終わるというのは無かったです。

大岡          そうなんですか!?

那須川          僕は、5Rフルで戦うイメージを持っていました。

大岡          試合をはじめに見た時はYouTubeでしたので裏拳は、そこまで入っていないように見えましたけど、翌日テレビで見たら、マトモに決まりましたね!

那須川          あれは、入りましたねー。
あれが相当効いたので、組んだ瞬間に、行けるな!と理解しました。

大岡           やっぱりYouTubeは、ダメですね!
僕は、YouTubeで見た時は、大して効いてないのに、村越選手と組んだら、振り回されてるのが村越選手だと思って、
「これは、身体の使い方におけるレベルの差があり過ぎる!」
って思ったんですよねー。
それで勝てる要素が見つけれないと思った村越選手が、真正面からテンカオを素直に打っていってしまった所にカウンターと思ってたんですよね。
でも、、、裏拳は効いてたんですよね!

那須川          効いてましたねー。
フラっとしてて、残り時間の少なさも感じたので、行く事を選んだらドンピシャでした。

大岡           これって言うと、あんまりなんですけど、僕の試合予想は1RKO勝ちだったんです。

那須川          まあ、5R見て戦う想定でしたけど途中から、

"あれっ?これは、、見過ぎちゃってるのかなぁー"

って思いました。
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大岡           凄いですねー!
あの途中で、エンターテイナーとしてダンス的な事と、居合ポーズをしましたよね?
あれは、リラックス・脱力を兼ねていたのか?
誘いへの駆け引きとして、おこなった行為なのか?ですが。

那須川          あれは、事前にやると決めていたんです。

大岡           おぉーー!!!

那須川          僕は漫画の、「はじめの一歩」が好きで。
その中で出てくる板垣選手がおちょくるのが好きなので、真似しようかな、と。
あと、会場で町田選手と会ったので、試合中に
「あっ!そういや、町田選手いたわー」
と思って、真似をしました。笑

大岡           どんだけ余裕なんですか!!笑

那須川          僕は、町田選手の世界観が好きなので。笑

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大岡           ヤスユキ選手から聞きましたが、確かヤスユキ✖️駿太戦は見に来られていたと聞きました。

那須川          そうですね。僕は、駿太さんとの試合で、ヤスユキ選手の事を初めて知りました。
その前に聞いた事はあったんです。
NKBで活躍している選手だと。
それと、僕が教えてもらっていたタイ人の先生にヤスユキ選手(NKB時代)が勝っていたらしくて。
駿太さんとの試合は、凄い試合でした。
僕は、駿太さんと結構お話をさせて頂いたりしますので、駿太さんを応援してたんですけど。笑
いやー、ヤスユキ選手は脱力が上手いですよね!
パンチが効かないんじゃないかな?って思います。


大岡           パンチをもらっても固まらない、あの脱力は凄いと思いますね。

那須川          僕も真似してみようと思ったんですけど、真似出来ないかなと思って。笑

大岡           でも、那須川選手は、攻撃を受けてる印象さえ無いですからね!
でも、真似しようと思ったんですか!?

那須川          はい。
思ったんですけどー、やっぱり無理だなーっと思って。
昔から、あんな感じなのですかねー?
練習で身につけたというより、普段からのものが繋がってるように見えるんです。

大岡           なるほど。
ちなみに、ヤスユキ選手の試合は、駿太戦以外にも見てるのですか?

那須川          それ以降の試合は、全部見ますねー。
会場に行けなかったら、映像で見てます。
町田戦は、会場で見てましたけど凄かったですねー。
僕は正直、町田選手が有利だと思ってました。

大岡           皆さん、そう言いますね!!
ヤスユキ選手がゾーンに入ったという試合ですね!

那須川          僕は、ゾーンという感覚は、まだ分からないですね。
相手が遅く見えるとか、止まって見えるとかいうのはありますけど、
小さい時からやっているのもあって、その経験値とスピードの差で遅く見えるというのはあると思います。
あと僕は、集中力はあると思いますので、それがゾーンなのかは分からないですね。
僕は周りから、戦っている時だけは、

"人が変わる"

ってよく言われるんですけど。
あと普段と違って、真面目に見えるって言われますね。笑

大岡           真面目に見える!笑
不真面目には見えませんよ。笑

那須川          不真面目では無いですけど、明るい感じの普段の自分では無いように見えるんでしょうね。笑

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大岡           そして、大月晴明です。
大月晴明の事は、ご存知だと思うのですが、知ったのはいつですか?


次回は、もう少し大月晴明とヤスユキを占って頂きます。