名城信男について | おおおかのボクシングBLOG

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名城信男。
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当時、若くてイキの良かったマーティン・カスティーリョに勝ち、

辰吉のような、希代の「天賦の才」を持つわけではなかった彼が、8戦目で世界王座獲得してるのが信じられない。
おまけに、世界王座を二度も獲得している男だ!

名城信男とは、すごく直線的な戦い方で、いつもよく粘る。
それは、日頃の鍛練に裏打ちされたスタミナ。
生まれ持ったものでもあろうタフネスと心の強さ(なにくそ根性)で戦う、いわゆる「頑張る」選手というやつだ。
こういう選手は、
練習では弱くても、試合では強い…。
そんな風にも見ていた。

そういうスタイルの選手の試合を見るのが僕は苦手なのだが、
名城選手は、なんか不思議な選手だなと思うところもあって試合は、なるべくチェックをしてきました。

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その不思議な部分とは、キャリアだ。
振り返ってみると、恐ろしい選手だ。
26戦のうち、11戦が世界戦!
しかも、最初からマッチメイクも厳しいものがある。


わずか5戦目で、本田秀伸(当時の現役の世界ランカー!)に勝ち、
6戦目で、田中聖二と日本スーパーフライ級タイトルマッチ。
それも、10回TKO勝ち!

だが、田中は試合後に意識不明になり重体となり、
急性硬膜下血腫で亡くなられた。
名城は、相当なショックを受け、家に引きこもってしまう。
後に、徳山昌守選手の防衛戦の会場で田中選手の父親と会い、

田中選手のお父さんが「息子のことは気にしないで、これからも頑張ってください」と声をかけたそうです。
ようやく立ち直った名城は、7戦目にて初防衛戦。
相手が、WBA世界スーパーフライ級2位プロスパー松浦と対戦し、勝利する。
これは、世界王座挑戦者決定戦でもあったらしい。

で、8戦目にて、マーティン・カスティーリョから奪取した。

…というキャリアがわずかな時でも、
本田秀伸戦や、
日本タイトルマッチもこなし、
世界王座挑戦者決定戦もクリアしている。
どちらかと言えば、
注目はされていたけど、どちらかというと噛ませ犬的な立場から、成り上がった選手に見える。

その後の世界戦では、
エドゥアルド・ガルシア、
アレクサンドル・ムニョス(もう、この時は劣化していた)、
河野公平(この試合で二度目の世界王者となる)、
冨山浩之介(会場の「こーのっすけ!」コールが聞いててしんどかったー)、
ウーゴ・カサレス(ドロー)、
ウーゴ・カサレス(再戦は判定負け)、
トマス・ロハス、
スリヤン・ソー・ルンヴィサイ、
テーパリット・ゴーキャットジム、
デンカオセーン・カオウィチット、

なんか、このマッチメイクは運が良いのか悪いのか…。
しょぼいと言えば、確かにしょぼい!!
ただ、これだけは言える!!

胡散臭いマッチメイクや、
埋め合わせ的な消化試合っていうのか?
そういうのが、少ないと思う。
彼の実力以上の事に果敢にチャレンジしている。
それは、「強さとは何か…」を追求しているからなのかもしれない。

…でもなぁー。
正直、佐藤洋太みたいな横への動きを多様する選手には勝てないだろうなーと思ってみていた。

名城選手の試合を見た記憶では、
アレクサンドル・ムニョスにズルく戦われたり、
冨山浩の介に倒されたり、
河野公平との見てて熱くならない泥試合、
トマス・ロハスには、あしらわれていたし、
そしてテーパリット戦のドローは、まあ後半の印象で勝ってるようにも見えたが…正直、見るのが辛かった。
見ていて、時間が長く感じた。
味の無いガムを長々と噛んでるような…。

たしか、西岡利晃のドネア戦をアメリカに観に行ったはずの名城。
それも、嫌いになれないところ。
謙虚すぎる人として言われている。
あと、不意にいいアッパーを放つ。
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引退してるのかも分からないが、これからもボクシング界に貢献し続けてほしい一人です。

最後に、今回のブログを書こうと思ったきっかけは、
「前と比べて軽量級の日本人の壁になるアジアの王者の質が低くなった。
前は、ウィラポンとかカオサイ、ポンサクレック、撃たれる前のムニョスとかはマシだったのに、
今はテーパリットだのデンカオセーンやて、どっちがどっちか分からん!」
と、電話で先輩が言っていた言葉だ。

正直、反論の余地なし。
なんか現代日本ボクシングのいやな部分ですよね。
本当は、もっとキツイ事を言ってましたけどね…。

そんなわけで気が向いたら今度、テーパリットとかデンカオセーンについても書こうかな?と言いたかっただけでしたが、いつの間にか名城選手の事を色々書いてました。
そんな所です!
⬇︎現在のカオサイ・ギャラクシー(カオコーだったら、すいません)
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