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以前、Facebookのコミュニティに載せたものですけど、ブログにもアップします。
みなさんも機会あったら、コッジのラティゴは見てください!!
坂本って、今の日本人選手らと比べて世界に挑む過程に、
「無駄に!」危険なマッチメイクを課せられていた。
その代表が、コッジ戦ですね!!
当時の坂本は、リック吉村を倒して王者になり、一階級上の王者にも勝ち(⬅︎無駄に危険だ)、勢いがすごかった!
怖いもの無し!
そんな感じだったんです。
それが当時の僕には、妙に渡辺雄二とダブった。
でも、そのあとが元世界スーパーライト級王者ファン・マルチン・コッジ!
しかも、コッジも一階級上だって!!
当時の僕は、コッジの試合を見たことも無く、
「有名だけど、年をとって弱くなってるのかな?」
「ラティゴ(鞭)って、どんなのかな?」
「まあ、坂本が勝つだろう」
何と無く思ってた。
ところが…
これがまさに世界クラスっていうのを見せつけられた!
初回は、様子見のラウンドなのだろうけど、コッジのサウスポーからの左ストレートで会場の「おぉーっ」
という声が聞こえる。
ニセモノじゃないのがすぐ分かる。
しかも、ラティゴという武器はまだ見せない。
そして次のラウンドに、サウスポーからの独特の腕を回す?しならせる?左アッパーを披露する!
これが「ラティゴ(しなる鞭)」
見たら一発で分かる。
これが、サンデーパンチだ!
タイソンと戦った時に見せたラドックの「スマッシュ」を見た時のような嬉しさがこみ上げてくる。
それが、見事なまでに坂本のみぞおちにめり込む。
あの精神力を持った坂本が耐えられないほどの衝撃!!ダウン!!
坂本は立ち上がるが、コッジは詰めてくる。
もちろん、ラティゴをふるって。
これが頭をかすめて、またダウン。
「あー、終わった。心が折れた…」
立ちあがった後のガードだけになってる所を見たら、「ここで打てば倒されてしまう」って坂本の心情が分かる。
それは、正解だった。
そしてラウンド終わり間際に坂本は打って出る。
我慢する時は我慢し、出る時に出る。心の強さで、なんとか凌ぐ。
そのラウンド以降、前に出ることで、あの中間距離砲のアッパー「ラティゴ」をもらわないように前に向かう、ガードをしながら。
その勇気ある行動で、坂本の頭がコッジの目を切らせる。
そこからコッジは無理をせず、アウトボクシングに切り替える。
これがまた、うまい。
まあ、右ジャブは伸びるし、左ストレートもシャープだ。
坂本の勇気は見せてもらえたが、技術力で通じない事を痛感させられた完敗劇。
パワーでも敗れ、スキルでも敗れる。二試合見たような感覚。
この試合を見たから、セサール・バサン戦も無謀だと思ってた。
だが、見ている人の心を打つ坂本博之。
なんて、相手の良さを引き出してしまうんだろう。。この人は。
「不動心」坂本博之の心が揺らぐ試合。
アルゼンチンの強豪、ファン・マルチン・コッジ×坂本博之。機会があればみてください。
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