ガムラン音楽は元来楽譜のない音楽です。
なので、自分たちの感覚が最優先になります。
この東南アジアの音楽は、
個々のパッセージは複雑ではありません。
練習よりもみんなで合わせるアンサンブルが大事です。
ただし、普段耳にする調性音楽とは異質であるがゆえに
響きを感じ取るセンスが大切になってきます。
今まで私たちが手がけてきた音楽は、
譜面を見てゆっくりから積み重ねてきたものでした。
時にはメトロノームを使って
システマチックに...
しかし、ガムラン音楽は、
このような個人練習を通して曲を仕上げる方法とは
一線を画していると言えます。
楽譜を基準にしたものは
音に対する感覚より、
目にしたものを音に作り上げていきますよね。
もちろん、その場合でも
今まで聞いてきた音楽がベースになっていますが。
そもそも、ガムランは
まったく別の風土で育った私たちにとって
音響面で理解できない部分があるのも事実です。
それをどうやって理解し、
一つの音楽に仕上げていくのかが
課題でもあり、
初めて手がける民族音楽の難しさでもあります。
