意識が朦朧としてきて1時間後
4時ごろから下顎呼吸になってきた。
経験上、下顎呼吸になるとすぐそこまできていることはわかっていた。
足を確認するとチアノーゼが薄ら出ていた。
私は母と手を繋いだまま
母との思い出を話し始めた。
意識はないが、耳は聞こえている。
きっと母も聞いてくれている。
涙は止まらないが私は話し続けた。
気がつけば2時間、母に話しかけていた。
母は下顎呼吸で意識もないけど、まだ生きている。
まだ温もりもある。
6時ごろ
ふと、お線香の香りがした。
母の家には仏壇はないし、窓は閉まっているから外からの匂いでもない。
私は、
お迎えがきたと思った。
私は全く霊感などないけど、
死を間際にした方が亡くなる直前になると
お線香の香りを香る事が今まで何回もあったからすぐに分かった。