20年間、予備校や塾で講師をしてきて、「奇跡の合格?」を見てきた体験を書いていますが、

前々回、前回とまず「英文法」と「英単語」が大切と書きましたが、この2つは本当に大切なので、もう一度、注意点をおさらいしたいのですが、「英文法」で気をつけなければならないことは「広げすぎないこと」です。

出ないことを勉強しすぎると、時間と労力ばかり浪費するので、合格に遠回りになるのです。

私も、講師をしていて、ときどき生徒が、「先生、これ出ますか?」と尋ねてくることがありますが、他の講師の先生の授業内容を持ってくるときもあり、「これは、絶対出ないでしょ!」と思っても、やっぱり生徒さんには言えません。

それで「間」を読んでほしくて、「んー、もしかしたら出るかもしれないね」と言ったら、生徒は安心して「ありがとうございます」と言って帰りますが、どう受け取っているのでしょうか?

もしかしたら、安心した顔から、「今、勉強していることは間違いなかった!?」と思ったのでしょうか??? それとも「間」を読んでくれたのかな?

でも、本当に、これは私の主観(!)ですが、「出ないことばかりを教えているなぁ」と思う授業もあります。「もう少し、生徒のことを考えたほうがいいのになぁ」と思いますが、当の講師は、それが大切と信じ込んでいます。

たまに、その講師にそれについて聞いてみても(基本的に人間関係はよいので)、考えは変わりません。否定されます。

たぶん、その先生も同じことを学生時代に習ったのでしょう。人間は「初めて習ったことから、別のことに、頭を切り替えるのは非常に困難」であり、その上、「自分が一生懸命に勉強してきたことを自分で否定することは無意識のうちに拒絶」しますから、自分でもそれが「試験に出るか、出ないか」など思いに至りません。

しかし、それが日本の英語教育のスタンダードである面もあります。

というより、私の教えていることがスタンダードから変わりすぎかもしれません。

だから、私の授業に対して「やっていることがこれまでと、他の多くの先生と、違う」と、年度初めの1学期の間は、ほとんどの生徒さんは、私の授業の「抵抗勢力」になります。

生徒さんとの「戦い」が始まります。

生徒さんは、予備校や塾の職員に「あの先生、やっていることがおかしい」と言い、親御さんからもクレームが来るときもありますが、私もぼろぼろになりながらも、訴え続けて、

1学期の終わりくらいになると、ほとんど抵抗はなくなります。

信じてくれた生徒さんのうちから、成績が、これまでにないくらい上がり始める生徒さんが出てくるからです。

それを見て、他の生徒さんもだんだん「やってみようかな」という気になり、またこれまでにない成績の上がり方をする生徒さんが出てきて、だんだんよい循環ができてきます。

今まであれだけがんばっていたのに上がらなかった成績が、自然に上がってくる生徒さんが増えてきて、幸せ物質のセロトニンと興奮物質のアドレナリンがいっぱい出てきて、夏くらいからは、クラスは、合格に向けて一直線にがんばっていけるのです。だから、「合格」が普通以上に増えてくるのです。

本当は、1学期の早い段階から、私の授業を信じてほしいのですが、よほど「過去問」などをやりこんでいる生徒さん以外は、これが試験に「出る」「出ない」なんてわからないから仕方のないことです。

「出るところに絞り、効率的に勉強をすることです」

私の授業を受けられない生徒さんには、「私のよいと思う参考書」を勧めています。

そして、「私がよいと思う参考書」は、「私がよいと思う」と同時に、「生徒さんが使って成績が上がったとよく聞く参考書」を勧めています。

それは私の主観ですが、今は「ネクステージ」がよいと思うことはすでに書きました。

「ネクステージ」のまず「文法編」だけを先に、7~8回繰り返し、それが終わったら、「イディオム」「語法」の順で進めばよいと思います。

予備校で出会った生徒さんで、農業高校に行って、「俺、牛の世話とか作物を育てるとかしかしてなくて、英語なんか全然勉強していません。先生の授業まったくわかりません」と悩んで相談に来た生徒さんがいましたが(私はそのクラスに週1度しか授業に入らないので、それではとても追いつかないので、)「ネクステージをやってみる?」と言うと、その生徒は、本当にやりこんでくれて、秋には、クラスでもトップクラスの成績になり、顔が明るくなって、こちらまでうれしくなりました。

(何度も言ってすみませんが、私の知っている中で、「ネスクステージ」がよいと思うのですが、他にもよい参考書はたくさんあると思いますよ)

どんな参考書でも、5回は少ないです、最低、7~8回繰り返してみてください。

どこに何が書いてあるかをほぼ憶えているくらい繰り返すくらい難関大学に合格する生徒さんは、徹底的に覚えています。

がんばってください!

と、書いているうちにちょっと長くなったので、「単語」について書くのは次にしましょう。

「単語」はある意味、「英文法」より大切です。

最近の入試は、「読解」重視ですから、点数にダイレクトに結び付きます。

でも「英文法」がわからないと、英語が何のことかさっぱりわからないので、「英文法」も当然必要ですね。

それでは、次は、「単語はどれだけ大切なのか」を説明します。

「英文法」や「単語」のことを何度も書いてごめんなさいね、みなさん。

しかし、一度きりだと、生徒さんは「そうかー」と思うけど、実際に行動に移す生徒さんは多くないのですよ。

何度も書いているのは、みなさんが本当に重要さを認識して、行動に移してほしいからです。

絶対に合格へ近づきますから、騙されたと思ってやってみてください。

徹底的に繰り返してください。

ということで、みなさん、受験がんばってくださいね!


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