インフレはもはや過去の言葉なのかもしれない。インフレは景気加熱、デフレは景気後退という印象でこれまで過ごしてきた。インフレ時は、景気が加熱しすぎて暴走しないように利上げで金融を引き締め、適度に冷却を行うことで、オーバーヒートを防げるイメージだった。しかし、今のインフレは、好循環による景気加熱ではなく、物資の不足による不完全燃焼状態による加熱といえる。いわば、従来想像する必要がなかった一酸化炭素中毒のような症状が起こり得る状況である。それなのに、従来のインフレ、デフレという概念で捉え、従来型の対策をしていて良いのだろうか。