🎬  その後の2人❤︎


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「ぅわ・・・
やっぱりいい匂い」






後ろから抱き込んだ

オレよりも小さな体。




ふわふわの髪からは

甘くいい香りがする。








「ちょっと・・・
もう少し離れなさい」





その髪に鼻を埋めると、



二宮さんは腕を上げて


しっしっ、と

追い払う仕草を見せた。







「え、何でですか。
抱いて寝てもいいって
言ったじゃないですか」

「いや、言ったけど、
そんな密着しなくても
いいんじゃない?ね?」

「二宮さんの体温を
感じて、寝たいんです」

「・・・あ、そ・・・」






お腹に回した手に力を込めたら



二宮さんはもう

何も言わなかった。







「・・・・・・」

「・・・・・・」






明かりはオーディオのライトだけ。


聞こえてるのは時計の針の音だけ。







いや・・・




異様なほどに速いオレの心音も

彼には伝わってるかもしれない。






さっきから

ドキドキが止まらない。





だって凄くいい匂いで

体だって柔らかくって。






これで同じ男だなんて




「信じられない」

「ん?なにが?」

「あ、いえ・・・」






マズい。


心の声が漏れていた。







「何だよ、なにが
"信じられない"なの?」

「いえ、あの・・・
二宮さんて、華奢だし
ホントにオレと同じ
"男"なのかなぁ、って」

「はあ?なに、
俺が女の子に見える?」

「い、いえ・・・
そうじゃなくて・・・」

「ちゃんと
付くもんも付いてるよ」







・・・えっ




二宮さんのその言葉に

思考が一瞬、止まった。






・・・付いてる・・・





いや・・・落ち着けっ。


当たり前じゃないかっ。





男だったらそりゃあ・・・


付いてるに決まって・・・








「・・・ねえ・・・」

「あ、はっ、はい?」

「・・・なんかさ、
・・・勃ってない?」

「えっ?あ・・・っ」







こうして後ろから包むと


ちょうど二宮さんの尻に

オレのが当たってる状態。




にもかかわらずオレのは

ムクムクと膨らんでいく。






ヤバい。



つい想像して・・・







「いやっ、コレはっ
ちっ、違うんですっ」

「やっぱ帰ろっかな」

「わーっ、待ってっ、
すみませんっ、あの、
これは不可抗力でっ」







せっかくのチャンスなのに。




二宮さんがこんな風に

泊まってくれるなんて


もう無いかもしれないのに。








「あっ、あのっ、
すぐ鎮めますからっ」






焦って引き止めたオレに



二宮さんは「はぁ」と

深く溜め息を吐き出し、





「・・・ソファー」




ひと言だけそう言って

隣のリビングを指した。







「え、それは・・・」






これは・・・




オレにソファーで

寝ろって事だよな。








「それとも俺が・・・」

「いやっ、そんなっ
ダメですっ、それはっ」






二宮さんをソファーで

寝かせるなんて・・・





できるわけないっ







・・・仕方ない。


帰られるよりはマシだ。







「・・・分かりました。
オレ、ソファーで寝ます」

「はい。おやすみ」






向こうを向いたままで

ヒラヒラ手を振る二宮さん。





うう。


冷たい。







「寂しくないですか?」

「・・・ない」

「寒くはないですか?」

「・・・ない」

「あの、じゃあ・・・」

「いいからっ
もう寝ろっ、お前はっ」

「は、はいっ」







もう少し一緒にいたかったのに

怒られてしまった。







だけど今・・・




「お前」って。






初めてかもしれない。


そう、呼ばれたのは。





嬉しくて顔が緩んだ。










「カゼひくなよ」





寝室のドアを出る直前、

そんな声が聞こえて


オレは後ろを振り返った。






彼は顔だけオレに向けて



・・・笑っていた。








「お・・・っ、
おやすみなさいっ」







ほら。




やっぱりアナタは


・・・ズルい人だ。





冷たく突き放したと思ったら

その笑顔でまた、惹き付ける。






ねえ、二宮さん。


分かってますか?






アナタのせいで・・・






オレのこの熱はまだまだ

冷めそうにないんですよ。








アナタはズルくて・・・



そして・・・可愛い人。










                         ~おまけの夜~