死んでたまるかと生きること  5月8日(水)

テント当番に行くとき、階段で足をひねりねん挫した。ねん挫というのか、ともかく足の甲がはれて内出血した。とりあえず事務所に行き、運び出しは全部保っちゃんにやってもらう。湿布薬を買って貼り付け、座り込み当番はやった。しかし、痛くなったのはもっと後で、当番を交代して帰るころから歩くのが辛いほどだった。

今日は、長老の下山さんが座り込みに来られた。水曜日に来られたのは本当に久しぶりで、下山さんから、ガン治療の話などを聞いた。治療の甲斐があってガンは小さくなり、調子がよくなってきたそうだ。今の世の中、死んでたまるかということで頑張って生きることを確認した。そうこうしているうちに雨が降り出したので下山さんは帰られた。

今日は水曜日なので規制委員会の傍聴と抗議闘争がある日で、O・Iさんがそこから回って来てくれて、少し遅れて、木村ゲタさんも寄ってくれた。

連休明けで、Wさんが田舎からのお土産のお菓子を配ってくれ、また法事で実家に帰られたAnさんもお土産のお菓子を配ってくれた。遅番当番も揃い、バトンタッチして帰った。

経済安保情報保護法成立と玄海町核ゴミ調査受入を憂い脱原発 5月10日(金)

 「原発には明日が無い」と「怒りのこぶし」を杉崎さんが歌って経産省抗議開始。私から、玄海町が地層処分調査受入ニュース(原子力基本法改悪の効果か「所詮、金か」)とともに、この2週間を振返り、ウクライナもガザも改善せず、国内では企業献金の廃止が見えず、能登半島地震が示す変動地形学の重要性、規制委の柏崎の活断層審査批判、8日の規制委・経産省・日本原電・東電への抗議行動を振り返ったあと、「脱原発、再稼働反対、老朽原発うごかすな、汚染水を海に流すな、…」のシュプレヒコール。

奥内さんが、経済安保情報保護法成立への怒りを述べた、国民も議員も関心が薄い。さらに東京新聞ミラー「どうか幸せでいてください」を紹介、戦争のない幸せな世界をつくりましょうと訴えた。私から「筆洗」のマクドナルド引用批判。

白倉さんが、いつまでも原子力推進政策を続ける経産省を批判し、子ども甲状腺がん・原発は最大の環境破壊・自分たちの未来・原発を止め核兵器を廃止しよう・脱炭素にも疑問・二酸化炭素が必要・もっと怖いのは放射能・原発は安くない・脱炭素でなく脱原発をと訴えた。

 火炎瓶鉄さんが、3.11事故があっても原子力絶対推薦する原子力亡者を糾弾、柏崎・志賀・女川再稼働を許すなと訴え、「経済産業破壊省、原子力亡者恥を知れ、答えて見せろ経産省、フクイチ事故はどうなってる、終わってないぞ、GX法廃止、原子力は滅びの道だ、…」のシュプレヒコール。守屋さんが、日本国憲法を守れ、基本的人権を守れ、原発推進を止めろと訴えて「座込め、ここへ」を歌い、汚染水海洋投棄をやめろと訴えて「水に流すな」を歌う。

平岡さんが、岸田内閣の支持率低下と先の選挙を振返り、反原発の運動の盛り上げを訴え、アメリカの民主主義への疑問・中国の動き・プーチンのスターリン化などを憂い、反原発運動を続けよう。私から経産省への申入書書きの依頼。

堀江さんが、ガザ虐殺を糾弾しバイデン政権批判し、核兵器を許すな、原子力発電を今すぐ廃炉にと訴え、短く歌う。KMが配布資料から、活断層評価の間違いを訴え、5.22全国一斉行動を紹介。渡辺さんが、トリチウムなどの汚染水海洋投棄、労働者を被ばく、核のゴミの増加を批判し、原発は自国に向けた核兵器だと批判。原発推進側が頭が固い「お花畑」だ。

最後に「脱原発、経産省は嘘をつくな、…」のシュプレヒコールで抗議行動を終了。少しは経産省に通じただろうか? 

立法なんて何処に行ったか  5月11日(土)

◯天地創造しても1日余る

1日に音声を切り、8日にやっと環境相が謝罪。聞く耳がキックミ-と聞こえるのは空耳なのか?

◯またしても立法事実なし

――入管法の次は地方自治法改悪ーー

今まで重大事態に何かしたのか。新型コロナも自治体に丸投げ。大型台風が上陸しても宴会。(パーティーとは政党のことではないらしい)

連日続く能登半島被災地の新聞記事はチャリティーが主で国の姿など気配さえ見えない。国の指示?お呼びでない。無能で国民の安全に無関心な大本営は不要だ。

お菓子をねだる雀もかわいいいけど  5月12日(日)

1) 藤原さんがギックリ腰で車の運転できず、峯島さんが準備しました。はしゆきが助手、乱さんが監督です。

台車1台なので横断幕等は最小限でした。

2) 常連の自転車軍団とキリスト教街宣車のCさんが今日は見えませんでした。

3) トータル8人です。

4) 今日の写真つき報告はX(旧ツイッター)に流しました。

5) 箱の中に峯島さんが新品のインスタントコーヒーを入れていました。「ご自由に」とのことです。

6) 箱の中に電池式の電子蚊取りを入れました。本物の蚊取り線香と違って咳が出たりしません。喘息持ちの人も大丈夫。

一日8時間150日もつそうです。使ってください。特に金曜集会の時はマイクのそばに置いてください。煙が出ないのでスピーチの妨害にならなくていいと思います。

官僚の犯罪も変わってきた  5月13日(月)

昨晩からの移動性低気圧の影響できょうは一日中雨の中での座り込みであった。きょうは韓国サンケン闘争の中で不当逮捕された尾澤さんの控訴審の日なので相棒のSaさんもそちらに参加したので午前中は一人で座り込み準備をした。準備万端で事務所を出発したつもりだったが経産省前に来ていろいろな物を忘れていることが分かったが仕方ないのでありあわせの物で何とか4枚のバナーと「原発汚染水を海に流すな!」を括り付けた。

 1時過ぎに小澤裁判に参加していた相棒のSaさんが来られた。裁判はどうだったか聞いたら裁判長はこちらの要求(証人尋問など)を全て却下したとの事。事前の弁護士の感触では「かなり厳しい」との事だったので予想された事とはいえ悔しい!

 2時過ぎに英語講師をしているAさんが仕事の前に寄って下さった。久し振りにお会いしたので相棒のSaさんと話が盛り上がった。Aさんのホットなニュース「先ほど婦女暴行で捕まった経産省エリートに懲役10年の判決が言い渡された」。これについては初耳だった。新聞は読んでいるので忘れているのでしょう。コロナの時に若手キャリア官僚2人が詐欺で捕まった事は覚えているのだが。帰宅して夕刊で確認した。

 昔は官僚の不祥事と言えば下積みの長いノンキャリア組が多かったように思うが最近はキャリア組が多い。まともな意見を言っても通らない空気の中で早くに理性が崩壊して「何故?」「どうして?」と言った理解に苦しむ不祥事が多発しているのであろうか。(保)

石牟礼道子さんの著作を再読する   5月14日(火)  

 久しぶりの快晴。14時少し前に着くとOogさんのみ。しかし直ぐにEdさん、Yaさん、Ogwさんが戻り、Asさん到着。Waさん来場。やがて、前日に来場予定を告げておられたKaさん到着。多額の寄付を口座送金頂いた。さらには、火曜日の座り込みに参加いただくための、準備訪問でもある。うまく運ぶことを祈る。16時の片づけまで共に座り込み、事務所まで下見がてら同行頂いた。

 1年経ち、2年経ち、13年経ち、座り込みの前の経産省ビルを見上げ、この人たちは同じようなことを訴え続けても動じないと思う時、こんな時、田中正造はどうしたか? 石牟礼道子はどうしたか? と考える。東京に向けて請願のグループを何度も送った。天皇に直訴しようとしたが失敗した田中正造。チッソのお偉方に17,8歳になる脳性水俣病の娘を連れて直訴に行く母子について行って、状況を報告した石牟礼道子。

 土地の人間は水俣病を「罰かぶり病」と呼んで、かかった本人に咎があるかのような忌まわしげな言い方をする。

 さらに追い打ちをかけたのは、チッソの社員の妻たちで、子供たちの行くリハビリ病院にまで偵察に来て、「なんだか気味が悪いわね。あのような気味の悪い子を産んで、見せびらかしたりしてね。どんな神経かしら。大きな声では言えないけれど、早く死んでくれた方が本人のためには良いんじゃないかしらねえ」(「天の魚」 第4章 花非人[はなかんじん]から) と、眉を顰めて囁き合う。そんな陰口が17,8にもなる娘のおしめを替えている母親の気持ちをどれほどに打ち砕くか、それを思ってみる想像力のかけらもない。黙ってそんな陰口に耐えていたその母女が、あるとき意を決して、連れ出た先の皆さまの前で死んでくれれば、親も子も本望、この子は私どもが最初に授かった宝子なのだと言って、チッソの幹部に我が子を抱かせる場面は鬼気迫る。そのときの母女の表情を道子は、「闇のなかから、花ん咲き出すようでござした」とつづる。

 道子が花非人と呼んだのは、そんな母女たちのことである。不憫な障害を抱えていても自分らのかけがえのない宝子だと言い切って、大衆の前にその姿をさらして非人になりに来た母親たちが、道子には闇の中に咲く花に見えたのだ。

 がっくんがっくんと揺れて定まらぬ娘の首とおしめを抱え、死を覚悟で非人となりに来た母子の前で、道子は同じ非人となって、ただただもだえるしかない。そして彼らに成り代わって、その心の声を文字に刻み付けるしかない。

 道子はこうして、自ら非人の側に立った。戦後日本の経済力と引き換えに、毒を人に押し付けてのうのうと生き続ける側に立つことの耐えがたさ。道子は何も書かなければ、そして非人となって彼らと共に行動しなければ、そちら側に立ってしまうのである。それを選ぶくらいなら、人々の罰を担って生きた方がましである。「罰かぶり病」と見えるとき、その罰は、病を持っている者の罰ではなく、病を押し付けた側の罰なのである。戦後日本の経済政策そのものの持っている罰なのかもしれない。自らの罰を担わせた、という意識で水俣病を見た人がどれだけいただろうか。遍路と向き合った人々であれば、自らの罰を見つめ、せめて彼らが生きていかれるようにと、たとえ1銭銅貨であっても手渡した。それは自分と「不可分の関係」であることを知っていたからだった。

 そして道子はそれより深く、自分の分身である、と知っていた。実際この世で運命を分けている人々は、自分の分身なのである。「自我」や「個人」の分身なのではなく、生命そのものの分身なのである。 

(田中優子 「苦海・浄土・日本 石牟礼道子 もだえ神の精神」 集英社新書2020年10月   P192 –195)

座り込む以外にはこうして、2番、3番煎じで名文を紹介するしかない。

 しかしこれでは遅すぎるのだ。しかも、原発事故では、福島第1級の事故にさらに過失が加わるなら、日本の半分、あるいは全部が壊滅する事態にもなり得ることを、13年前の事故が、そして今年元旦の能登半島地震が示している。

 飛ばしてしまった田中正造に関しては、来月の日誌当番の時に少し触れ、「鉱毒非歌」 を書き写そう。 

経産省前での若者の抗議行動 5月15日(水)

先週の水曜日にSさんがテントに来て、「5/15の子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)被害の裁判を傍聴してください」と言われたので、まず自分が傍聴しないといけないと思って、朝9時すぎからの裁判所前抗議集会から裁判に参加した。佐藤保さんやWさん、Yさん、Mさんも参加した。この日は被害者女性の主尋問、反対尋問で、1日中だった。

私と保っちゃんはテントの当番なので、午前中の参加のみになった。座り込みグッズは早番当番のIさんが一人で運んでくれた。セッィングにはまにあった。Yさんはテントでお昼をとって、午後の傍聴にも行かれた。いつものように六本木での規制委員会抗議行動からヨーカンさんとOimさんが回ってきてくれた。さらに今日は若い学生さんが、レイバーネットに載っているテント日誌を見て、どういう座り込みなのか見に来たと参加してくれた。また、都内から、70歳代の人がきてくれた。

1時過ぎになると、経産省前に若い人たちが集ってきた。今日は経産省で総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会が2時から開かれ、「エネルギー基本計画の見直し」を始めるので、それに抗議する人たちだ。20人くらいいて、それぞれが発言していた。その主な主張は地球温暖化を阻止するためにCO2燃料をやめよ、原発もやめろというもの。化石燃料を直ちにやめよ。日本は東南アジア諸国に化石燃料の設備などを輸出しているが、そういうのもやめろとも言っていた。集っている委員たちは原子力推進でCO2にも危機感がない年寄りの人がほとんどで、そういう年寄りに自分たちの未来を決められるのは許せない、若い人たちを抜きにやるなとも言っていた。

エネルギー基本計画の見直しというのは、岸田政権が打ち出したGXの「原発を最大限活用方針」に基づく変更を指している。要するに原発推進で、その会議をこれからずっとやっていくということで、許せないものだ。東京新聞の記者と赤旗の記者が取材に来ていた。東京新聞の5/161面に5/15のことが載っている。

月例祈祷会は100回目である   5月17日(木)

Inさん、Yoさんと3人で設営。朝方の雨は上がり、強い日差しが照り付ける。やがて午前中憲法審査会を傍聴していたというKaさんが加わり、一緒にお昼を食べる。私はいつもの反原発ソングをipadで流す。12:40 この後国会前での行動に向かうというOnさんが立ち寄る。13:50 Okさん、Suさん参加。今日はJKS47祈祷会がありメンバーの方々が三々五々集まってくる。私はいつものスタイルで経産省の周りを2周した。その間にMiさんが来られていた。

やがて祈祷会が始まる。今回は第100回目だそうだ。芸能の部の幕開けは女性メンバーによる「死んだ男の残したものは」の独唱。心に沁みる歌声だ。集会中にNaさん、Taさん、Ogさん、Iさんその他数人の立ち見客も参加し結構な賑わいになった。「Free Free Palestine Free Free Gaza!」のシュプレヒコールで芸能の部が終わり、映画「仁義なき戦い」のテーマ曲とともに祈祷の部へ。「原発再稼働を許さないぞ!」のシュプレヒコールを受けてMiさんが最後にマイクを持ち、絶望的に見える状況の中でも希望を持って闘い続けよう、と連帯のあいさつをする。祈祷会終了後Suさん、Taさんと3人で撤収し、4632日目の抗議行動を終えた。

◆ 5月22日(水)【5.22原子力規制委員会抗議全国一斉行動】

天を恐れよ、地震は止められない、原発は止められる、甘い耐震、実効性無き避難計画、危険な使用済み核燃料、東電を許すな

概要:原子力規制委員会、内閣府、地元自治体に対する全国一斉行動

(東京行動) 5月22日(水)午後

12時~13時 原子力規制委員会抗議申入れ行動

14時~15時 内閣府申入れ・首相官邸前抗議行動

(原発現地行動) 5月13日(月)~5月31日(金)

規制事務所申入れ行動など、地元自治体申入れ行動など

◆ 5月24日(金) 経産省前抗議集会(毎週)

17時~18時 経産省前ひろば 

◆ 5月25日(土)ガザ地区停戦緊急行動

イスラエル大使館前 13時~ 地下鉄有楽町線麹町駅6番出口

アメリカ大使館前14時30分~東京メトロ国会議事堂前14番出口

主催 ガザ地区即時停戦市民行動(鎌田慧・落合恵子他)

◆ 今年もまた、樺美智子さんを追悼する集まり

6月15日(土曜日) 国会南門前 13時~ 9条改憲阻止の会


via 大本柏分苑
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