「毛布はふとんの上にかけた方があったかい」と聞いたことはないでしょうか?

2014年のねとらぼ記事で紹介してされていたのも見た事がある人のいるかも知れません。ネット上には「やってみたら本当だった!」という声も多く見受けられます。

しかし本当にそうなのでしょうか?

私は「やっぱり、毛布が内側の方が温かくない?」と思うのです。

そこで今回は毛布は掛け布団の上と下どちらが正解なのかについて書いていきます。

実際のところどうなのか簡易的に実験したうえで、寝具メーカーの西川にも聞きました。

 

目次

実験したら、両者に違いはなかった

天然素材の毛布なら下、化学繊維なら上

必ずしもこのパターンが快眠に繋がるわけではない

まとめ

 

実験したら、両者に違いはなかった

普段私はふとんの上に毛布をかけます。「あー、やっぱり、毛布が上の方が温かいんでしょ?」と思わないで下さい。毛布が内側の方が温かいように感じていますが、アクリル製なので汗を吸わないから上にしているだけです。

実際どうなのかが気になったので、いつも使っている布団と毛布で簡易的な実験を行いました。45℃前後のぬるま湯を入れた500ミリリットルのペットボトル2本を、ふとんの中に入れます。片方のペットボトルは掛け布団をかけ、その上に毛布を、もう1本は毛布をかけてから掛け布団をかけます。30分ごとにペットボトルの水温を測定し、2つのペットボトルに温度差は出るのか調べてみました。

 

ふとんの保温能力の実験方法

 

 30分ごとに、2時間まで測定しました。その結果……

 

毛布による布団温度の違いのグラフ毛布がどっちだろうとほぼ同じ結果…

 

 まったく差がないじゃないか……。

素人の測定なのでこの実験が正しいのかはわかりません。

ですがやっぱり「毛布が上だと温かい」は気のせいだと思うので、ふとんのプロ、西川に聞いてみました。

 

天然素材の毛布なら下、化学繊維なら上

西川でさえもどちらのかけ方が温かいかのデータは持っていませんでした。(だろうとは思っていましたが)

西川がオススメしているのは「天然素材(綿・シルク・ウールなど)の毛布なら、羽毛ふとんの」「天然素材でないもの(アクリル・ポリエステルなど)の毛布なら、羽毛ふとんの」です。

その理由は吸放湿性が理由でした。

天然素材のほうが吸放湿性に優れているので、寝ている間にかいた汗をうまく吸って温度調節をすることが出来ます。反対に天然素材ではない毛布では、吸放湿性が優れていないので蒸れの原因になります。

天然素材なら毛布は中に素材によって毛布は使い方が異なる

 

また「毛布を下に敷くのが最強」という情報もありますが、西川ではあまりオススメしていないとのこと。毛布はあくまでもかけるものなので、寝ている間にずれてしまうなどして寝返りが打ちづらくなります。下に敷くなら、敷きパッドの使用を推奨しています。下に敷くなら敷きパッド用途にあったものを使おう

 

必ずしもこのパターンが快眠に繋がるわけではない

ただし、毛布をどちらに掛けたとしても快眠を邪魔する可能性があるので注意が必要です。

寝床内起床という言葉はあまり聞き覚えが無いと思いますが、寝床内気象とは「布団と眠っている人の間の空間の温度と湿度」をいいます。
寝床内気象は、多くの実験で温度は33℃±1℃、湿度は50%±5%(RH)と分かっています。
 
つまり、布団の中は34℃よりも暑くてはダメで、湿度も55%よりジメジメしてもダメなのです。

その為熱ければ毛布は取る、寒ければ毛布を掛けるといった具合に使い分ける必要がありますので注意して下さい。

 

まとめ

毛布の素材によって掛け布団の上と下のどちらが良いのか良く分かったと思います。

天然素材なら下、化学繊維なら上と覚えて下さい。

さらに暖かくしたい人は冬用の起毛したシーツがあるので、そちらを活用するとさらに暖かくなりますよ。

ただし、寝床内起床にはご注意を!

 

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