大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side O
「ただいまー」
玄関のドアを開けると玄関にはポチが座って俺を待っていて、そしてふわっとニノの匂いがした。
その匂いで、今日もポチの世話をしに来てくれたんだと分かる。
あいつは、約束も破らないし、マメで真面目な奴だ。
思わずふふっと笑みが漏れた。
そんな俺をポチが尻尾を振って期待した瞳で見上げてる。
「ポチー、良い子にしてたかー?」
抱き上げて鼻先に自分の鼻をつける。
するとポチがペロッと唇を舐めてくれる。
ポチは可愛い。
少し小首を傾げて潤んだ黒い瞳で見上げてくるのは何だかニノに少し似ている気がしていた。
「おっと、いけねぇ、ニノにメールしねぇと」
日付が変わった瞬間にいつもメールしていたのに、今回はうっかり寝てしまって出来なくて。
どうせ遅れたなら、忘れたと見せかけて少し焦らしてメールしようなんて考えていた。
あー、生まれた時間でも良いなと思ったけど。
でも、それだと大学にいる時間になってしまって、ニノから抗議の電話が来た時にゆっくり話せないよなって。
ニノからの抗議電話が欲しくて、家に着いてからにしたんだ。
アプリのトークルームを探す。
「居ねぇ……、何で?」
友達一覧にも名前が無くて。
慌ててスマホに電話をかけるけど。
「繋がらねぇ……」
どういう事か分からなくて、とにかくニノのアパートへと走った。
合鍵で玄関のドアを開ける。
「何だよ……、これ……」
部屋の中には物は全くなくて。
あまりに衝撃的な光景で座り込みそうになったけど。
「大学……っ」
大学に行けばニノに会えるかもしれないと、慌てて向かった。
何度かニノについていって講義にも出た事があったから、ニノの学部の棟へと急いだ。
「あっ、おーちゃん」
そこで見知った顔を見つけた時には嬉しくてそしてホッとした。
何度かニノと一緒に行った時に話した事がある。
「相葉ちゃん、ニノ知らねぇ?」
そう訊いたら、相葉ちゃんは目を見開きかなり驚いた顔をした。
「えっ、おーちゃん知らないの?!」
「えっ、何を?」
酷く嫌な予感がした。
「ニノちゃん、一年で大学辞めたよ」
「そんなの、聞いてねぇ……」
自分はニノの事を全て知っていると思っていたのに。
大事な事を知らなかった事にショックを受けたんだ。
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