大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
場面、戻ります
side O
男四人連れが珍しいのか、スーパーではかなり注目を集めていた俺たち。
翔くんも潤くんも格好良いから、女子の注目を集めるのは良く分かる。
でも、特に天使みたいな風貌のニノは、男女関係なく視線を集めていた。
一人にしたら誰かに連れていかれそうで、ずっと離れず近くにいたんだけど。
一緒に遊ばないかと、何人かに声をかけられた。
その度にニノはじっとその女子を見つめていて、車に戻ってからもずっと何か考えているようだった。
もしかして、やっぱり女子が良いなって思ったんだろうか?
俺たちはまだ身体の関係はなくて、急がなくても良いと思いながらも、俺は段々とニノの全てが欲しいと思い始めていたんだ。
ただ、少し甘い雰囲気になったと思ったら、ニノが不安そうな様子も見せるから。
あえて何も無かったように甘い雰囲気を打ち消したりしてきたけど。
夜一緒に寝る時も、お風呂に一緒に入っている時も、もう本当は我慢の限界で。
身体の繋がりが全てではないんだけれど、それでも心でも身体でも愛し合いたいと思う。
これは自然な事なんだろうか?
それとも俺が欲張りなんだろうか?
ニノはどう思っているんだろう。
俺だけが繋がりたいと思っていて、ニノはやっぱり男同士だからそんな気持ちにならないんだろうか?
モヤモヤして。
不安で。
そんな気持ちだったから、潤くんとただ戯れていただけなのに、ニノを奪い取ってしまった。
「大野……、どうかした?」
ニノの不安そうな声。
ニノを不安にさせてしまった。
そうだよな、せっかくみんなで遊びに来ているのに、楽しい雰囲気を壊すような俺だもん。
自己嫌悪でニノの肩に頭をのせた。
「潤くんだけじゃなく……、スーパーでもすげー妬いたの」
そう言ったら、ニノが黙ってしまった理由も俺と同じだと言ったんだ。
ニノも妬いていたと。
しかも、
「眼鏡かけてない大野を見られるのは……俺だけが良い。
みんなに見せたくない……」
何て可愛い事を言う。
恥ずかしいのか声も小さくて、耳も真っ赤になっていて。
堪らなくて唇でその耳に触れた。
そしたらニノがピクッと身体を震わせるから。
もっと甘い反応が欲しくて、更に耳 朶を 喰 んで、そして耳の中に 舌 を 這 わせてみた。
その度に身体をフルフル震えさせ、段々と俺に体重を預け甘い 吐 息 を漏らすニノが可愛くて堪らなくて。
もうここがどこなのか、そんな事どうでも良くなってしまって、ただニノに触れたくてテントの中に引き込んだ。
ニノの服の裾から手を忍び込ませる。
触れたニノの肌は柔らかくてすべすべで手に吸い付くようだった。
「あっ、大野っ……」
肌を 撫 でていたら、ニノに服の上から手を押さえられたけど、そんな甘い声を出しながらそんな風にされたら、むしろ逆効果で俺をより 昂 らせた。
もう 煽 っているようにしか思えない。
「ニノの全部を……知りたい……」
意志を持って服の中を指を 蠢 かせる。
切なそうなニノの声に酔っていたら、頭の中に鮮明な声が響いた。
【そろそろ戻るけど、大丈夫そう?】
そうだ、ここはキャンプ場で、俺たちだけじゃないんだ。
思い出して動きを止めた。
ここが家ならこのままニノを抱いたのに……。
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