大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
ニノちゃん誕生日のお話始めます
side N
大学2年。
俺は今年の誕生日で二十歳になる。
ずっと決めていた事があるんだ。
二十歳の誕生日までに無理だったら、もう諦めようって。
残り1か月。
「ニノー、またダメだったわ」
俺の隣で愚痴ってるこいつは大野智。
家が隣で、何なら生まれてからずっと一緒に育ってきたような男だ。
顔良し、スタイル良し、性格良し、運動神経良し、芸術センス良し、勉強はまあまあだけど、かなりレベルが高い奴だと思う。
ただ残念な事に、女を見る目が無さすぎる。
選ぶ女はいつも中身無しのやたらと胸と尻がデカくてキラキラした女ばっかり。
今日も付き合っていた彼女に別れを告げられてこんな状態。
まあ、俺としては、女を見る目が無さすぎるのはむしろ好都合なんだけどさ。
「俺、なんか悪りぃのかなぁ……」
大野の家は割と裕福な家庭で、大学生になって一人暮らしをしているこの部屋も学生にしては良さげなマンション。
服装は本人はあまり気にしていないらしく、お母さんとお姉さんが揃えた物を適当に着ているけど、それが高級品だし、コーディネートはなかなかセンスが良くて、めちゃくちゃ格好良くて爽やかに見える。
顔良しでセンスも良くて金もある大学生ってなったらそりゃあモテモテで。
ただ、女心にはさっぱり疎いらしく、外食といえばラーメン屋、町中華、そしてデートは釣り堀にキャンプ。
高価なバッグやアクセサリーを買って欲しい女子達は、上手にオネダリするけど、大野は全く気づかない。
そんなこんなで、すぐに振られる始末。
「悪いって、そもそもあんたが選ぶ女が悪いだけよ」
「んぇー、だって可愛い子に好きって言われたら付き合うしかねーじゃん」
「あのね、あんたの外見だけを好きっていう女ばっかり選ばないで、もう少し考えて付き合ったら?」
「だってよー、んなの、分かんねぇじゃん。
どうやって判断すんだよ。
本気かもしんねぇし」
人が良いのか、疑う事を知らない。
だから自分好みの子に好きって言われたらすぐに付き合っちゃうんだよな。
で、振られたらいつも俺は大野のマンションに呼ばれて、愚痴に付き合わされる。
愚痴にはなんぼでも付き合ってやるよ。
だって、大野が振られたら、俺は最高に嬉しいんだ。
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