大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side O
和さん自身を上下に 扱 くとそれだけで和さんの身体は小刻みに震え、そして自身もはちきれそう。
反応を見ていると、慣れていないというよりもむしろ未経験っぽい?
あんなに無防備で人たらしなのに、男女どちらの毒牙にかかることなく、よくぞここまで無事でいてくれたと感動するぐらいだ。
嬉しくて笑みが深くなり、更に和さんを上下して追い込んでいく。
でも我慢しないで イ ッてしまえば良いのに、懸命に イ かないように頑張っているような姿に首を傾げていたら。
「智くんっ、待って。
俺だって、智くんの全部知りたいのにっ」
そう必死に言われた。
その必死な様子に思わず手を止めて、和さんの言葉を頭の中で反芻して考える。
確かに俺は和さんを知る事に一人夢中になっていて。
俺の事を和さんに教えていない。
具体的にどうしたら和さんは喜ぶだろうかと考える。
とりあえず……。
自分の服に手をかけてバサっと脱いでみた。
「さささささ智くんっ!」
和さんはいきなり脱ぎ始めた俺に驚いて目を見開いた。
俺は更に下も脱ごうと下着とズボンに手を掛けたんだけど、和さんはその手を慌てて止めた。
和さんだけ服を脱がせてしまったから――上は捲ってるだけだけど――俺も脱いだ方が良いと思ったけど、違ったか?
ああ、そうか……。
再び服を着た。
和さんは、服を着た俺を見て更にびっくりした顔をした。
「どうぞ」
「えっ?」
「和さんが脱がせてくれるんですよね?」
「ええっ!?」
「俺の事、同じように知ろうとしてくれてるんですよね?」
そう言ったらしばらく戸惑っていたような和さんが、少し赤くなりながらコクッと頷いた。
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