大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side O
こうして俺たちは晴れて恋人同士になることが出来た。
呼び方も「二宮さん」から「和さん」に変えた。
和さんはそのまま「智くん」って呼んでいるけど、いつか「智」って呼んでほしいと思ってる。
でもそれはまだ急がない。
俺が卒業して、和さんの全部を貰う時に甘く呼んでほしい。
和さんは俺と恋人になったこと、俺がパン職人になりたくて専門学校に通うことをお父さんに話してくれたらしい。
「勝手に話してごめんね」
「いえ、いつか挨拶したいと思っていたので大丈夫です。
ただ……、お父さん……反対しませんでした?」
俺の親はそういうの全く偏見がないって知っていたけど、二宮さんのお父さんはどう思うのかと心配していたから。
反対されたらどうしようかと思っていたんだけど。
「父さんはさ、俺が智くんを好きな事に気づいてて、年齢を気にする俺に、
『本当に好きなら、性別とか年齢は気にしない。
俺の人を見る目が確かだって信じてる。
父さんの事は考えなくて良いから自分と相手の事だけを考えなさい』
って言ってくれてたんだよね」
応援してくれていた事に驚いた。
「だから、喜んでくれたよ」
ふふって笑う和さんの顔と、お父さんの優しい笑みが重なった。
やっぱり素敵な人を育てた人は素敵な人なんだなって思った。
「嬉しいですね」
「うん、嬉しい」
イートインスペースで隣に座る和さんが甘えるように俺の肩にもたれかかる。
恋人になった和さんは可愛く甘えてくる事が多くなった。
多分本人は無意識なんだろうけど。
可愛いから黙ってる。
俺も和さんの頭にもたれかかるように頭を寄せて、2人ぴったりと寄り添った。
パンの優しい香りが2人を包んで穏やかな時間が流れる。
「あー、あとね、智くんがパン職人になりたいなら、うちで働きながら専門学校に通ったらって」
「えっ、本当に良いんですか?!
俺、今すぐ働きたいです」
今すぐ働いたら学校以外のほとんどの時間を和さんと過ごせるようになる。
願ってもない話に俺はガバッと頭をあげて和さんに勢いよく言った。
「今すぐって」
その俺の勢いに和さんがクスクス笑った。
でも、お父さんには高校生は今だけだから、高校でしか出来ない事をしなさいと言われてしまった。
それに働くとしたら、俺の両親にも話して了承をもらわないとならない事だからと。
確かにそれは正論で。
高校生活を楽しんでほしいというお父さんの気持ちを大切にしたいと思った。
それに、俺の親の了承は多分すぐにはとれると思うけれど、話すと喜んで今すぐにでも挨拶にきてしまいそうだから。
まだ和さんに俺の親の事を話していない今はやめておこうと思った。
もう俺の親の事を話しても良いだろうか?
和さんを信頼しているし、和さんは俺の肩書なんて気にしないとは思うけど。
付き合いたてのこの時期に、まだあまり波風たてない方が良いだろうか?
恋愛経験のない俺は、どうしたら良いのかまだ全然分からなくて。
とにかく話すタイミングを考えながら、ズルズルと過ごしてしまっていた。
それからは、閉店後の翌日の仕込みだけ一緒にさせてもらうことになった。
小さい頃は父母と一緒にパンを作る事も多くて、パンを捏ねることには慣れていた。
粘土遊びが好きだったから、成形するのも楽しかったなと昔を懐かしく思いながら成形していたら……。
「智くん、やった事あるの?」
和さんにそう訊かれてドキッとした。
この時に親のことをさりげなく言えるチャンスだったのに、俺はそれを逃してしまったんだ。
これを、後から激しく後悔することになった。
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着々と山下の出番が迫ってきてますね
野望のにのちゃんが可愛すぎて
服も可愛い
ホントに年齢を忘れてしまうぐらい可愛いよねー
しかも低予算な感じがまたシュールで余計に面白いっていう
素敵な企画をありがとうー
以下愚痴のため注意
FC財源とか新聞では丸儲けみたいな書き方してるけどさ、みんなロケに行ったりして会報作ったりしてるじゃん。
ほぼほぼ儲けなんてないと思うんだけどな。
年4000円だよ。
何作るにも人件費も材料費もその他諸々かかるんだよー。
そこんとこちゃんと調べて書いてるんかね。
それとも新聞は無料で作れてるんか?
もう新聞も週刊誌も信じません。
なんてホントはもっと毒を吐いてましたが、ここは楽しい場所にしたいのでこの辺で