お先にこちらから☆彡



大宮妄想小説です

BL要素含みます

パラレルです







《side N》







俺を受け止めてくれた大野さんとしばし見つめ合う。

普段長い前髪と髭の印象が強すぎて顔のパーツに目が行ってなかったんだけど、よくよく見たらすごい鼻筋が通っていて唇も艶々していて柔らかそう。



しかもさ、俺を受け止めるのってホントに力が無いと無理だよね。

じゃあ、落ちる瞬間に見たあの素晴らしい身体はやっぱり夢ではなく本物で。

ワガママぽっちゃりボディではなく、激しく漢くさい身体なんだ。



そんな身体にピッタリ密着していると、何だか凄くドキドキしてしまって。

カァッと血が昇ってくる。



何でっ!?



自分の反応の意味が分からなくて、とにかく早く離れなきゃって、大野さんの腕の中から抜け出そうとしたんだけど。






「ちょ、ちょっと待って!今動かれたら障りがある!」






障り……障り……障り……。


そう、少し動いた時に気づいてしまった。

大野さんの大野さんが元気に俺にぶつかってきている事に。

落ちる瞬間に見た立派なサイズのアレが更にだなんて!!



でもどうして?

まさか、俺を抱き締めたから育った?

でも不思議と不快だったりっていう気持ちにはならなくて。



でも、いやいや、流石に無いでしょと思い直す。

大野さんが俺を抱き締めて反応するはずなんてないじゃん。



じゃあ、反応しちゃってるのはさ……。

えっ、俺、落ちた時に触ったりしたのかな?!

擦っちゃった?!

溺れる者は藁をも掴むっていうじゃん。

助かろうとして握ったとか?!



きっとそうだ。

落ちてる俺にそんな記憶は全く無いけど、ごめんなさい!



もうそう思ったら更に身体が熱くなってしまって。

大野さんが風呂場に戻ってからもしばらく身体がほてったままだったんだ。


それからも油断すると大野さんの身体を思い出してしまってドキドキして、その日はあんまり眠れなかった。

だからかなり早い時間から起きて朝ごはんを作りお弁当も作っていたから、大野さんが起きてくる時には完璧に仕上がっていたんだ。







「おはようございます」






心の中は昨日の事でまだ動揺していたけど、全然気にしてませんよ風に挨拶できた。

だって、握ったかもしれないけど感触のない俺が動揺したら、握られた大野さんだって気まずいだろうし。



完璧な笑顔だったはずなのに、大野さんは物凄くじっと見つめてくるから。



えっ、動揺してんのバレてる?って探るようにこちらからも見つめてしまった。



でも、そのまま大野さんは何も無かったかのように普通に出勤していって。



玄関で見送ってドアが閉まると、思わずはぁーって安堵の息が漏れて座り込んだ。



大野さんは案外普通だったな……。

何で俺だけこんなに動揺してんだよ……。

同性のマッパを見ただけだろ?

良くある事なのにさ。



………………。

そうか、きっと想像していた身体とギャップが有りすぎたからびっくりしてるんだよ!

この感情はきっとびっくりだ!

俺はそう自分に言い聞かせたんだ。



自分の感情がはっきりするととてもスッキリして、家事も捗り家は隅々までピッカピカ。



あっ、そうだ。

就職祝いともちょっと違うかもだけど、今日の夕飯はいつもより少しだけ豪華にしようかな。

チーズケーキぐらいなら焼けるし、ちょっとお祝いご飯にしよう。



そんな事を考えながら、スーパーに買い物に出掛けた。








次は、はなちゃんちブルーハート



私の大好きなマッパお姫様抱っこ事件でしたラブ

いかがでしたか?