大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
最終話です
side ニノ
クリスマスの朝、夜が長すぎてすっかり寝坊した2人と2匹は遅い朝食をとっていた。
チラッとにのを見る。
するとにのも僕を見ていて、思い切り目が合った。
にのは真っ赤になって目を泳がせた。
その途端、昨日の、智に貫かれながら見ないでと言ったにのの壮絶な美しさが再び目に蘇り、僕は多分爆発しそうなぐらい真っ赤になって慌てて目を逸らした。
「かず、可愛い」
🐈⬛「にゃん、にゃんにゃ(ニノ、可愛い)」
モジモジ照れ合う僕たちを🐈⬛サトシと智はそれぞれ抱き締めた。
「ちょっ、さとっ!」
再び縁側のソファににのを押し倒した智。
また朝からイチャコラが始まるかと思ったんだけど、
にのの声でストップした。
「見てっ、雪っ」
皆んなが一斉に外を見た。
「ホワイトクリスマスになるかな……」
ひらひらとゆっくり舞い落ちてくる白い羽みたいな物。
智はにのをソファから起き上がらせると窓を開けた。
「寒っ」
そう言うにのを抱き締めて、そのまま2人で縁側から外に出ていった。
そして2人で手を重ねて落ちてくる白い物を受けとめている。
僕も初めて見る白い物が気になって、外に飛び出した。
ひらひらふわふわ落ちてきて、地面に落ちると消えてなくなって。
それが不思議で猫パンチしてみる。
するとバラバラに小さくなって散っていく。
手についてもそれは白かったのに透明なお水になった。
「にゃあ、にゃ、にゃにゃっ?(🐈⬛サトシっ、これ、何っ?)」
🐈⬛「にゃんにゃ(雪だ)」
「にゃ……、にゃにゃ(雪……、綺麗だね)」
チラッと智とにのを見ると、舞い落ちる雪の中、寄り添って空を見上げる姿がとても美しくて、一枚の絵みたいだった。
「にゃんにゃにゃ(智とにのも綺麗)」
そう言ったら、🐈⬛サトシがペロッと僕の鼻を舐めた。
🐈⬛「にゃにゃにゃんにゃ(ニノの方が綺麗だ)」
「にゃ、にゃんにゃ(んふ、🐈⬛サトシの方が綺麗よ)」
🐈⬛サトシにスリスリと擦り寄ってピッタリ並んで空を見上げてた。
「にゃにゃっ、にゃあ(んふっ、冷たいね)」
くしゅんっ
鼻についた雪が冷たくて笑っていたら、くしゃみが出た。
心配そうに、そして温めるように僕に寄り添う🐈⬛サトシ。
そしたらくしゃみをした僕に気づいたにのが、僕と🐈⬛サトシを一緒に抱き上げた。
そんなにのを包むように智が抱き締めて。
🐈⬛サトシと2人の体温が心地よくて。
「にゃにゃっ、にゃにゃにゃ(んふっ、あったかいねぇ)」
ほわんって幸せな笑みを漏らしたら、🐈⬛サトシが可愛いって言ってちゅーしてくれた。
そうやってしばらく、皆んなで一緒に雪を見つめてた。
外は寒かったんだけど、何だかとても幸せで、ぽかぽか暖かいクリスマスになったんだ。
みんなも僕たちみたいな幸せなクリスマスをすごしてね
Merry Xmas
fin
読んだ後に良いねいただけたら大変励みになります
あとがきはこの後アップしますが、オマケはつきません