最終話です
あとがきにちょっと追記あり
大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side N
たくさん シ ちゃって、精気を大量に吸われて死んじゃったなぁって思っていたんだけど…。
でも不思議な事に普通に目が覚めた。
綺麗なふかふかのベッドの上だった。
隣にはサトシが眠っていた。
「えっ……、生きてる……」
自分の手を上にかざす。
その手は白磁みたいに綺麗で滑らかで。
生まれたての赤ん坊みたいにきめ細かくなっていた。
いやいや、待って。
「ちょっ、何て事すんだよっ」
隣で寝ているサトシを叩く。
「痛ってー、どうしたカズナリ」
「お前、俺に精気を送っただろっ!」
「送った、だってカズナリと一緒に魔界に帰りてぇもん」
俺の腰に甘えるように抱きついて、顔を擦り付けてくる。
また子供みたいな雰囲気のサトシ。
いやいや、ギャップが激しくてどちらが本当のサトシなのか分からない。
いや、そこはきっと考えても分からない。
悪魔って気まぐれで理解不能なもんだから、考えるだけ無駄だ。
そう、精気を送ったって分かったのは、俺は明らかに艶々スベスベな上に魔力がアップしていて、下級悪魔ではなくなっていたから。
生きてるのは嬉しい。
でも、俺は下級悪魔のままが良かった。
今の俺は魔界に帰れるレベルどころか、魔界で働かなきゃならないようなレベル(下級を監督するみたいなレベル)まで魔力が上がっていて。
「嫌だっ、俺は人間界で細々と生きていきてぇのっ!」
「ええっ、俺はもうカズナリしか 抱 けねぇし。
毎日 抱 きてぇし。
カズナリも俺以外なんてもう無理だろ?」
確かに、あの 快 楽 を知ったら普通の人間では絶対無理かも。
でもさ……。
「そんなに俺に精気送ってたら、サトシが魔力なくなっちゃうじゃん!」
知らないけど、上級と下級が混ざり合って、2人とも中級ぐらいになっちゃうんじゃないの?
「俺の事、心配してくれんの?
あー、カズナリ、俺を愛してるんだな」
「馬鹿じゃないの!俺はもう精気要らないって話!」
「んー、でもなぁ、むしろカズナリを抱いたら俺の魔力も上がったんだよなぁ」
そう言ったサトシも不思議そうに首を傾げていた。
普通、精気を送ったらその分自分が弱くなるはず。
それなのに、俺に精気を送ったはずのサトシからは更に強い魔力を感じたんだ。
「だから、一緒に魔界に帰って、毎日 シ よう」
「それは絶対嫌っ!
俺は魔界には帰りたくないの!
毎日 シ たいなら、サトシが毎日人間界に通ってきてよね!」
そう言って俺はサトシに覆い被さった。
人間界にいたいなら、また下級悪魔に戻らないと。
「だから、精気、返すからっ」
「へえっ?返せんの?」
面白そうに笑って余裕綽々のサトシ。
絶対返してやると意気込んだ俺だったけど、再びギラギラとした雰囲気に戻ったサトシとまた熱く激しく交わって、次に目覚めた時には全身玉のように艶々で、サトシと一緒に更に魔力がアップしていたんだ。
くそっ、最悪!
俺……、人間界に居られんのかなぁ?
fin
読んだ後に良いねいただけたら大変励みになります
こちらハロウィン前に突然降りてきたお話。
ハロウィン過ぎて終了となり申し訳ない
悪魔の2人のお話、楽しんでいただけていたら嬉しいです
この2人もまだまだ短編を書けそうで、楽しい2人でした
ちょっと追記
サトシ自身の禍々しい形とか、4点同時攻めについて、誰からもツッコミが来なくて、私一人恥ずかしい気持ちになってますが(笑)
誰かつっこんで欲しかったー
最近は色々辛い話題が多いからか、楽しいお話を書きたくなったり読みたくなったりです。
辛い展開になると読みに行けてなかったりするので不義理していてすみません
落ち着いたら一気読みさせていただきます
明日からの予定ですが…
未定です
智くん誕生日のお話を書き上げたいので、魔法使いニノはそれまでお休みにさせていただくかもしれません
少し在庫ある分はアップするかもですが。
中断が多くてすみません
やっぱり書き上げてから連載スタートが理想なのですが、そうなると連載終了から次の連載開始までの空白期間もかなり長くなるので、うーん、困ったなぁ。
こちらの続き↓