大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです
side N
「手、大丈夫か?」
縛られた時についた傷。
手当てしてもらって包帯が巻いてある。
その手を智さんが痛々しそうに見てる。
「痛くないんで大丈夫ですよ。あ、でもこれ取らないとお風呂入れないですよね」
せっかく手当てしてもらったけど……。
「濡らさないように入ろう」
そう言って智さんはラップやビニール袋、テープを使って手首が濡れないように両手を包んでくれた。
でも、これだと身体はなんとか擦れるけど、頭は洗えないんじゃ……?
ビニールに包まれた両手を見てそんな事を考えていたら、タオルと着替えを持った智さんに脱衣所に連れていかれた。
あっ、服も脱ぎづらい。
でも脱いでから防水処置をされるのも恥ずかしすぎるから、脱ぎづらいのは仕方ないよなって思ってたら、隣で智さんがいきなり服を脱ぎはじめた。
「智さんっ?!」
「一緒に入ろう?それじゃあ、手、使いづらいだろ?」
「いや、大丈夫」
「良いから、ほら、和も早く脱いで」
目の前でどんどん脱いでいく智さん。
目のやり場に困るから背を向けた。
でも脱衣所の洗面台は鏡が大きくて、背を向けても智さんの身体が鏡に映ってバッチリ見えちゃって。
俯きながら俺も一応脱いでみるけど、ビニールで滑ってやっぱり脱ぎづらかった。
少し手間取っていると、後ろから抱き締めてくる。
「ほら、やっぱり手、使いづらいだろ?」
髪の毛が短くなっちゃったからうなじに智さんの息が直接かかって擽ったい。
「髪の毛短いから、和の赤くて可愛い耳が丸見えになるんだな」
クスッと笑って後ろから俺の耳を食む。
そして、智さんから借りていた上着がサラリと下に落とされ、パッド付きの下着の裾から智さんの手が忍び込み肌に触れてきた。
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