大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです






side N






「あの……、私達……」



「ん?」



何?って首を傾げる仕草が可愛くて、本当振り幅が大きくてギャップにやられてしまう。




「付き合ってます……?」




どうにも自信がなくて疑問系になってしまう。




「えっ、俺達付き合ってないのか?」




「えっと、付き合ってますよね?」




「俺は、付き合ってると思ってる。和は?」




「付き合ってるって思ってたんですが、はっきり言ってなかったので」



智さんがそうだったかもな……と何か思い出すように考えはじめた。
と、いきなり俺の手を両手で優しく握りしめて言った。




「和、好きだ、俺と付き合ってくれないか?」



真面目な告白に胸が熱くなった。
すぐにはいって言いたかったけど、ただ、どうしても心配に思っている事を訊ねなければと思った。




「あの……、私、男ですけど本当に良いんですか?あと、私と付き合って、Satoの名前に傷がついたりしないですか?」



自分のせいで智さんの経歴に傷をつけるのは嫌だった。
でも智さんは一瞬驚いた顔をしたけれど、すぐに優しく笑った。



「俺は男とか女とか関係なく和が好きだ。和が俺の心配してくれてんのは嬉しいけど、Satoの名前と和、どちらか選べって言われたら俺は迷わず和を選ぶ」



和は違う?って少し不安そうに俺を見つめてきた。

俺だって、今まで男の人を好きになった事はなかったけど智さんに惹かれた。性別とか関係なく智さんだから好きなんだ。
でも、智さんの経歴に傷がつくって言われたら……



「私も、智さんだから好き、でも、智さんの邪魔にはなりたくない……」



「和は邪魔になんてならない、むしろ、和が居なくなったら俺は描けない、だから離れないでほしい」



瞳を見て真摯に伝えてくれた言葉は、真っ直ぐ俺の心に届いて。
嬉しくて幸せで、智さんに一番の笑顔を向ける。



「はい、離れません」



眩しそうに俺を見た智さんも、とても優しく微笑んでくれた。

男同士って事で、これから色んな難しい事に直面するかもしれない。
でも智さんと一緒だったら何とかなるんじゃないかって思えたんだ。






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