大宮妄想小説です
BL要素含みます
パラレルです












side N






まーくんが来るまで、とりあえず仕様書を読んで、プログラミングを確認してみる。
一応完成はしているけれど、デバッグがまだのようだ。
根気よくバグとか、動きのおかしい部分を潰していくしかない。

でもこれなら何日間か徹夜したら何とかなりそうと、ホッと息をつく。




「和くん、足……」




考えこんで、無意識にスカートで思い切り開脚していた俺。
お茶を持ってきてくれた母に注意された。




「自宅だし、オンラインにしてないから大丈夫だろ」




「ダメよー、一応慣れておかないと、オンラインの時に無意識で足開いちゃったらどうするのよ」





確かにそうかもなと、足を閉じる。


そんな俺をまじまじ見てから、母はふふふって笑った。




「何?」




「ホント、和乃には言えないけど、和くんが我が家で一番美女よねー。
それに、足開いてても、だらしないんじゃなく、何かエロく見えるのよー」



飲みかけた茶を噴き出す。



「ばっ、母さん、何言ってんだよっ」




「あらー、ホントよ。和乃には内緒ね」




母は楽しそうに部屋を出ていった。
美女とかエロいとか言われて喜ぶ男がいるかよ……。
全く……。



母さん本当に不思議な思考回路してるよ。
やっぱり、この母にしてあの姉だよ。


俺はちゃんと普通の感覚で育って良かったなあと、しみじみ思った。