リバウンドを左右するのはホメオスタシス

食事制限のダイエットではリバウンドはつきものですが、

そのリバウンドの原因としてよく挙げられるのは、



恒常性維持機能(ホメオスタシス)
ではないでしょうか?



私は以前ダイエットをやっていたときに「ダイエットによる腸内環境悪化とリバウンドに何か関係があるのでは?」と感じることがありました。

というのも私は「善玉菌に有機酸を作らせること」を意識しながらダイエットをすると必ず成功しちゃうのです。

でもこれはダイエット目的ではなく当ブログでも紹介しているバイオティクス解消法を定期的に行い、「腸内環境を維持」することが目的だったのですが、どういうわけか適当にダイエットしていた時は失敗するのに、腸内環境を良くしようとバイオティクス解消法をやると成功するからです。

不思議に思いながら定期的にやっていたんですが、

この文献を目にしたときに「原因はこれだわ!」とハッキリ分かったのです。

それがこちら。



京都大学薬学研究科の木村郁夫研究員らのチームが

「腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸が、宿主である私たちの体内のエネルギー源として利用されているだけでなく、体内のエネルギー状態を判断する目安となっていること」を明らかにした



!?なんですと~~~っ?!



これはもうリバウンドで失敗するダイエッターに捧げるしかない!ってことで今回紹介することにしました。



リバウンドの原因となるホメオスタシスとは?



ホメオスタシスとは、恒常性維持機能のことで簡単に説明すると

私たちの体内のさまざまな働きを常に一定に保とうとする機能
のこと。



これがどのようにリバウンドに影響してくるのかというと、

たとえば、

糖分を取らずにダイエットをすると、

「う~ん、このままだと身体のエネルギー源となる糖分が足らないし、エネルギー不足になっちゃうから次に糖分が来たときはしっかりと蓄えておこう」

と、このように恒常性維持機能が働いてしまうんですね。



これがリバウンドの主な原因なのですが、

大抵、ダイエットをされている方はほとんどの方がご存知だと思います。



でも、ホメオスタシスのうち、「体内のエネルギー状態のセンサー役」が「善玉菌がつくる有機酸」だったのです。



ホメオスタシスによってリバウンドが!



さて、ホメオスタシスを働かすためには、

身体にエネルギーの過不足を判断するセンサーのようなものが必要になってきますよね?



だって、センサーがなければ、

「今、わたしの体ってエネルギー不足なの?それともエネルギー過剰なの?」

と、エネルギー状態が分からず、

体内にエネルギーを溜め込むべきか、
エネルギーを使ってしまった方が良いのか?
恒常性維持機能が迷ってしまいますよね?



じつはこのセンサーのような役割を果たしているのが、

「腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸」なのです。



このセンサーさえ上手く騙すことができたら、ホメオスタシスに影響されず

食事制限によるダイエットを行ってもリバウンドせずに成功すると思いませんか?





私たちの体には「恒常性維持機能」(ホメオスタシス)と呼ばれる機能が働いています。先ほども述べたように、



炭水化物制限ダイエットを行うと

ホメオスタシスによって

「体のエネルギーが足らない!餓えに耐えれるように次はもっと脂肪を合成してエネルギーを蓄えよう」

だとか、



たとえば食事を過剰に摂る傾向にある場合だと

「エネルギー過剰になり過ぎ!使えるところでもっとたくさん使わないとヤバい」



さて、

つぎはいよいよ食事制限によって脂肪の蓄積を促してしまうセンサー役の正体を暴いていきますよ。



リバウンドと便秘と腸内細菌の三角関係

さて、ここでちょっと面白い因果関係を紹介しておきましょう。



食事制限によるダイエットを行うと便秘になることが多い

というお話を聞かれたことがあるかもしれません。

また、体験したこともあるかもしれませんね。

じつはこれ腸内に悪玉菌が増えてしまったために便秘にもなるし、リバウンドもしてしまうのです。



便秘になり悪玉菌が増えた状態でダイエットをするとほぼ必ずリバウンドをしてしまう理由はこれだった



なぜ、こうしたことが起きてしまうのか?



ここでちょっと冒頭で紹介した興味深い研究成果をご紹介しますね。



木村郁夫率いる研究チームが「腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸が脂肪の蓄積を防ぐ仕組み」を解明!



京都大学薬学研究科の木村郁夫研究員らのチームは、

「腸内細菌が作り出す短鎖脂肪酸が、宿主である私たちの体内のエネルギー源として利用されているだけでなく、体内のエネルギー状態を判断する目安となっている」、ことを明らかにしたのです。



一体どのような研究を行ったのかというと、



研究チームは、脂肪組織に多く存在し、

脂肪の蓄積を防ぐ働きのある「GPR43」というタンパク質に着目し、次のような実験を行いました。



研究内容:



①普通のマウス



②GPR43を欠損させたマウス



③GPR43を過剰に持つマウス



を遺伝子操作により作り出し、脂肪を多く含むエサを与えたところ次のような結果を得ることが出来ました。

②のGPR43を欠損させたマウスは体重と脂肪量が明らかに増加し、肥満の傾向を示した。
③のGPR43を過剰に持つマウスは逆にやせる傾向を示した。さらに肥満型糖尿病になりにくいことが分かった。


次にこうした違いに腸内細菌が関係あるかどうかを確認するために、

無菌マウス


腸内細菌を抗生物質で除菌したマウス
を用いて、同様の実験をしました。

すると、

②のGPR43欠損マウスも

③のGPR43過剰マウスも

脂肪量に差は現れませんでした。







つまり、腸内細菌がいないとGPR43の多い少ないに関わらず、

肥満になったり逆に痩せたりといった変化が起こらないのです。



そして、研究チームはこれら成果から次のように結論づけています。



研究成果から得たすごい結論

過度な食事(炭水化物などの多糖類)によって過剰なエネルギーが得られたとき、

腸内細菌が多糖類を材料に作り出す短鎖脂肪酸が増えることによってGPR43が活性化され、

脂肪組織に過剰なエネルギーが蓄積されることを抑制する。

さらに筋肉のエネルギー消費量が増す方向へと誘導されます。



結果として、肥満やそれに伴う代謝機能の異常を防ぐと研究チームは結論しているのです。



つまり、エネルギー過剰になったときに、

それをいち早く感知し、正常に戻そうとするホメオスタシスのシステムに腸内細菌の働きがあったのです。



え~っとつまり、



あなたがたくさんの炭水化物や多糖類を含む食事をしますよね?

そうすると、腸内細菌は炭水化物や多糖類を原料に、

酢酸や乳酸、酪酸などの短鎖脂肪酸をたくさん作り出します。



そうすると、GPR43が

「大腸内でエネルギーが多量に発生したぞ。

脂肪の蓄積をできるだけ防ぎ、筋肉でのエネルギー消費量を多くしなくては!』

と、思うのか?(分からないけど)ぐいぐい活性化され、肥満や糖尿病を防ぐのです。





ここまでのまとめ:炭水化物制限ダイエットによるリバウンドの原因は?



さて、ここまでの解説を踏まえ、まとめてみますと



炭水化物を抜くと腸内細菌によって短鎖脂肪酸が作られなくなる
短鎖脂肪酸が作られなければ脂肪の蓄積を防ぐGPR43は活性化出来ず、ホメオスタシスによって体内にエネルギーを脂肪として蓄えようとする。
そうするとリバウンドによって太る




つまり



有機酸が生成されると悪玉菌を減らせるだけでなくGPR43を騙し、リバウンドを防ぐことが出来るのです。



相当、引っ張ってきましたが、

バイオティクス解消法でリバウンドも便秘もせず上手く痩せれた理由はこれだったんでしょうね~。